あの頃の歌
このCDには、大正時代から昭和初期にかけて主に活躍した声楽家の円熟した歌声が収められている。「カルメンお美」と呼ばれた佐藤美子の「ハバネラ」、藤原義江と共にイタリアに留学していた松山芳野里の「波をけり」、初期の古賀メロディーなどもレコーディングしていた関種子の「ホフマンの舟唄」、軍艦の異名を持つ長門美保の「旅愁」、ベルトラメリー能子の「故郷を離るる歌」、東海林太郎の声楽の師としても有名な下谷川圭祐の「闘牛士の歌」、そして、お馴染みの田谷力三の「恋はやさし」など、いずれも声楽家として名を馳せた一流芸術家たちの昭和40年代の歌声である。さらにボーナストラックとしてNHK放送から収録された藤原義江の「波浮の港」まで加えられて、大満足の1枚である。
泥棒成金 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ヒッチコックの数ある傑作群に並べて見ると 独創性や斬新さには欠ける作品かもしれないが 気楽に寝転がって見るには最高の一本である。
地中海のニースを舞台としたラブコメディーである。とにかく 美しい場面が多い。地中海、花火、仮面舞踏会、花市場。そしてなによりグレースケリーの美しさは際立っている。相手役のケーリーグラントも 相変わらずの おとぼけ振りであり 大声でわらってしまうこと しばしばである。
それにしても これを作ったヒッチコックという人は極めて複雑怪奇な人であったことは 彼に関するいくつかの本を読めばすぐに分かることである。かような人が このような愛らしい宝石のような映画を作ってしまうということ自体 芸術家の持つ そこしれない何かを感じてしまう。
但し この映画に関しては そんな面倒くさいことは考えずに とにかく寝転がって見ていれば良い。本当にシャレた一本です。最近は 何でこのような作品が出来ないのかだけが ちょっといぶかしい程。
ベスト・オペラ100
オペラの入門として、安価で非常によいセットでした。どなたかが書いておられましたが、歌詞が欲しかった。邦訳ならもっと良いですが。歌にどんな思いを乗せているのか、もう少し理解したいので。
好きな曲嫌いな曲いろいろありますが、ここから始まって一作品を通しで聞いてみるきっかけにすると良いでしょうか。お気に入りが見つかるかも知れません。
フランケンフィッシュ [DVD]
ジャケットを見ると謎の大怪魚が海の底から
水着の美女を襲う瞬間のようですが予想通り
このようなシーンはありません。
B級映画のお約束『お色気シーンを入れる』も
本編では関係ないところで水着になってくれました。
(決して若くないおばさんなのが残念です)
さて肝心の大怪魚ですが生息地はなんと
せいぜい水深4〜5mの『川』です。
ジョー●みたいな無残な死体発見の導入部から始まり
主人公は現地調査に赴きます。
そしてのんきに暮らすボートハウスの集落が大怪魚に襲われます。
魚が相手なら陸に上がればいいじゃん...それでは
話にならないのでとりあえず何名か犠牲者になります。
死体の造型美をいかに長く見せるかもB級映画のお約束です。
嫌われ者も登場して死亡フラグに一番乗りですが
なかなか死にません。意外性の演出もB級のお約束です。
特筆すべきは主役であるはずの大怪魚が『大きめのマグロ』程度なのです。
ショボイCGも素敵です。
そして危機一髪の後はお約束のラスボスの登場!
ジャケット写真よりは小さいけど程々に強そうです。
しかし予算の関係かあっという間に倒されてしまい
主人公はボートハウスで知り合った女と結ばれめでたしです。
最後のお約束『続編への布石を残す』もあり
ここで生き残った嫌われ者を処刑です。
平凡なB級脚本ですが真面目に作っているので好感が持てました。
B級SFホラー好きの人にお勧めですがそれほど面白い訳でもありません。