北野武さん(ビートたけしさん)は凄い思考の人です、ありがとうございますおすすめ度
★★★★★
奇抜な思考の方です、この本はとても考え方の参考になります。
かつ笑えます。
以下抜粋です-----
若者を取巻く環境がどんどん薄っぺらになって、若者達の思考能力は低下していく、そして若者がバカになればなるほど、世の中は手薄で薄っぺらなものが流行るようになる。コンビニも携帯電話も音楽もみんなそうだ。
この雪玉は止められない。
なぜなら、それが資本主義のテクニックなのだ。
均一化した馬鹿が増えれば、金儲けのチャンスはより大きくなる。
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中学生のときすごい綺麗な子がシェパードの小さいのを連れて引っ越してきた
仲良くなろうと俺も犬を拾ってきた。
まずは犬を仲良くさせ会話のきっかけを作って、なんて作戦
いきなり俺の犬が、そのシェパードに後ろから乗っかっちゃった。
犬はもう腰を動かしている
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これは凄い、思わずぷぷとなる笑いもありました。
初めて北野さんの本を読みましたが、この本はおもしろいです。
最後に、資本主義から、分ち合い主義、真心主義、お金のいらない国など
昔の日本も勉強し、すべての人の心が豊になる社会を目指していきます。
ありがとうございました。
北野武を改めて知る好著。
おすすめ度 ★★★★★
ビートたけしさんが登場したのは漫才ツービート。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という毒の効いたフレーズが世の中に受けてその後衰えることのない人気を持続している。映画の世界ではマエストロという称号を獲得するほどに才能を発揮し、小説を書き、最近は絵画でも活躍するなどマルチな文化人となってしまったが、武さんがこれほどまで支持される一つの要素をこの本で感じた。大学を中退しお笑いの世界に入った動機が死生観によるところだと告白している。苦労して育ててくれた母親の期待がわかっていながら自分の生きる道とは違っていることに悩み死に場所として浅草を選んだという話。武さんの見事さはその頃からブレがないことだろう。恐ろしいまでに自分を客観視しているのがわかる。漫才で成功し、文化人の分野に進出しても行動がブレがないのも冷静に自分を見ているからに他ならない。様々な分野のトップランナーとの対談する機会が多かったせいか、非常に博識なのにも驚くが、どういう世界の人と話しても常に北野武という人格で接することができるようだ。これは凄いことだと思う。そして、ツービートのとき同様、世の中の黙認されているいかがわしいモラルにズバリと本音をぶつける”毒”を今でも発散しているのは素晴らしいことだと思う。この本でも、お金がないから「下流社会」などという下品なことを言ってはいけない。お金がなければなぜ下流なのか?という疑問を呈している。これなど武さんの真骨頂だろう。気持ちが沈んでいる方にはお勧め。そうでない方にも。