訳の分かりやすさ!おすすめ度
★★★★☆
古典は好きなので少なくない冊数を読んできたつもりですが、
この中村真一郎の訳は分かりやすかったと思います。
もちろん、ご存知、あのとりかえばやの頓狂なストーリー性もありますが、
(男と女の腹違いの兄弟がいたが、
小さい頃からいつの間にか男は女に、女は男として育てられることになった・・・というのが物語の発端です)
この訳は読んでいるうちにぐいぐいと引きずり込まれる感じでした。
ただ、目新しさはどうしてもありませんが、
とりかえばやを読んでみたかったけれどどの本を読めばいいのか分からないという人には訳の面白さを、
古典を読みたいけれど、堅苦しいのはちょっと・・・という人にはストーリー性を
それぞれお勧したい本です。