本当に欲しいものは、おすすめ度
★★★★★
本当に欲しいものは、少なくともこの少女にとっては金でもない、男でもない、本当に欲しいものは・・・この少女にとってもよく分からないものなんだろうな、というその瞬間が描けていてよいです。
風俗の話ですが、セクシーな話ではあまりないです。主役の女の子の痛みを感じるとともに、好感を持ちました。いいと思います。フィルムの短さも、ちょうどよい感じでした。
漂流する若い魂
おすすめ度 ★★★★★
昼は大学生、夜は風俗嬢という2つの顔を持つ美由紀(中村愛美)。浮気心をおこして放り出した彼女が風俗嬢になったことを知り、客として店まで確かめにくる智也(塩谷 瞬)。追われれば意地になって背を向け、逃げられれば余計に追いたくなる…そんな微妙な若者たちの揺らぎが細やかに表現されている。情にほだされ勢いで結婚を持ちかける男、一時の感情に簡単には流されない強かな女。そのジレったいくらいのすれ違い感がリアルで面白い。仕事が明け、風俗嬢からフツウの女の子にスイッチした瞬間の美由紀の表情は必見。闇の中で起きたことは朝日と一緒に消えてなくなる…“東京の夜”は優しくて残酷だ。