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皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)


おすすめ度:★★★★★
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圧倒的な読み応え
おすすめ度 ★★★★★

本屋で試し読みしてそのまま購入してしまいました。
日露戦争の頃の日本をモデルにしたと思われる架空の国が舞台の物語です。
主人公は「剣牙虎」と呼ばれる獰猛な虎を操る実験的な部隊の隊員で、
主人公属する「皇国」と「侵略王朝」の戦争を軸に物語が展開していきます。
緻密な人物描写、リアルな(時に生々しい)戦闘、ふとした描写に見られる剣牙虎と
人との信頼関係、ファンタジーだと言うことを忘れそうになるほど
よく描かれています。
漫画なので設定は十分に説明仕切れず、わかりにくいところもあります。
しかし、読み進めていけばわかりますし、三国志や十二国記などを
読んだことのある人なら比較的すんなり入れると思います。
一気に読み進めてしまうのがもったいなくて、我慢してちょっとずつ
読んでいます。この本を手に取ってから連載終了を知ったのでショックですね。
大事に読もうと思います。

いやあ、本当に剣牙虎が可愛くてしょうがない。動物が自然に描かれている
のは個人的に★10個でも足りないくらいです。
たとえ打ち切りでも最後まで楽しんで読むぞ!もちろん満点★5つの評価です。



難しい漢字と単語が多すぎ
おすすめ度 ★★★★★

明治、大正時代の日本をモデルにした戦争物だからなのか、出てくる漢字や単語が
難しい事、難しい事(笑)。明治、大正時代に使われてたんじゃないのってなくらい
難しい漢字や単語が多かったです。辞書を傍らに置かなきゃ自分は読めませんでした。
軍隊の名称やグループ名など、戦争と軍隊用語も沢山あって、こういうのに普段
触れない自分には、読むのがきつかったです。普段使わないし触れないよ、あんな字(笑)。

だから、あんまり内容は詳細に把握できていませんが、凄く面白い事は分かりました。
なんらかの理由で5巻で終わってしまっていますが、本来は続くはずだったんですよね?
竜とかテレパシーだとか、その辺の設定や世界観をもっと掘り下げて欲しかったので
未完のまま連載が終了してしまった事は、残念です。



私も原作未読です
おすすめ度 ★★★★☆

この1巻というより、全五巻へのレビューとさせていただきたい。

『皇国の守護者』という長編物語の「北領戦争編」といった印象を受けます。
原作が実際にそういう長編小説なのか、それとも漫画と同じような構成なのかは知りませんが。
何が言いたいのかといえば、良くも悪くも色んな点が消化不良だということです(もちろん私自身は「良い」と思っています)。

主人公達が挑むことになる、「北領」からの全滅必至の撤退支援作戦。
その北領戦争自体の始末はきちんとついているのですが、その他の色んな点が素晴らしく消化不良。
「帝国」が突如侵攻を開始した背景は具体的に語られず。
剣牙虎や天竜といった、物語を彩るはずの架空生物たちに関するエピソードは決して主題にならず。
「帝国」司令官の愛人の生い立ちを描いたかと思えば、彼のその野望が物語に大きく影響するでもなく

主人公の将校としての優秀さや人間性の形成過程がわかりやすく展開されるでもなく。

それらがまるで、この「北領戦争編」のあとに第二部「皇国の大反攻」でも存在し、その第二部への「引き」であるかのように思ってしまう描き方。
もちろん第二部なんて無いわけですから、まさに「消化不良」です。

というわけで、描かれていない部分を自分なりに消化できる人には大変面白い作品だと思います。
想像の余地が適度にあり、物語のスパイスとしては絶妙、という意味で。
そうじゃない人には、「中途半端な漫画」に過ぎないのかもしれませんね。

以上の理由で☆4つです。



食わず嫌いは損
おすすめ度 ★★★★★

実際に買って読むまでに、何度か目にした事があったのですが、なんとなく絵柄が好みでないと思ったのと、虎のような動物が出てきていてファンタジーチックなのでいまいちかな、と思っていましたが、実際に読んでみたらとてもよくできていて、類書を圧倒するクオリティでした。

その後、原作も読みましたが、漫画のほうが出来がいいというか、より幅広い表現力を得て、もっと良いものになった気がします。

迷っている方で、特に硬派なものというか、理想主義に浸る物語が好きになれないようなリアリストの方にはお勧めです。



戦記ものとしての出来栄えは優良と言うしかない。
おすすめ度 ★★★★★

原作は未読です。その立場から書かせていただきます。

仮想戦記として良く出来てると思います。
「皇国」は間違いなく「日本」(それも明治〜大正期の)をモデルにした勢力。
そして帝国はその「日本」を脅かす「外国勢力」・・という位置づけなんでしょうが、地図上の位置関係とか、軍装なんかから見るにやはり「ロシア」をモデルにしたと見て間違いなさそうです。

その強大な勢力と版図を持つ帝国が突如として皇国の北方領土に進軍してくる。
かくて始まる「防衛戦」は 結局のところ多勢に無勢の撤退であり、主人公のいる部隊が撤退戦において最も難しいであろう「殿(しんがり)役」を命ぜられることになる。

上官は激戦において戦死し、指揮官がいなくなった軍隊を率いるのは下士官ながらも指揮官としては優秀な主人公・・・・と「活躍のためのお膳立て」は整った。
零下の静寂に包まれる白一色の雪と氷の世界。
それを打ち破る「怒号」と「悲鳴」。「血」と「泥」と「涙」は戦争の情け容赦のなさを際立たせる。

「竜」や「術」などの多少のファンタジー的な要素も物語を構成する上では程よい「隠し味」。
必死の防衛戦が功を奏して、友軍の撤退は完了。目的を果たした主人公の率いる部隊は降伏し、捕虜の立場となる。さて、原作知らぬ身としてはここからどう場面が転換していくのかが気になるところ。

「陣形」や「作戦」「戦術」などがしっかりと図にして表示されるのも理解が早くなり好感触。
今後もしっかりと付き合っていきたいと思わせる作品だ!。


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