最良の道…なのかもしれないおすすめ度
★★★★★
私も,ここでの「完」は寝耳に水で驚いた。
そうくるとは,まったく考えていなかった。
しかし,9巻までの原作を読んでみて考えてみると,私のような者にとっては,これが最良のコミックスとしての終わり方のような気がする。
コミックスでのここまでの話は,原作で2巻までなのだが,私にとってはここまでが最も好きな話だった。
無論,これ以降,新城はさらに昇進しさらに活躍していき,それはそれで面白いには違いないのだが…どうにも,新城というキャラの扱われ方がここら辺りから次第に変わっていくのが手放しで喜べなかった。
コミックスでも原作でも,新城という人物は,卑怯な軍人が多い軍部の中にあって,頑固に筋というものを守ろうとしている好ましい人物に見える。
「見栄を張ろうじゃないか」
この言葉は,感銘を覚えるほど清々しかった。
だから,これ以降の話(原作)に出てくる,あらゆる登場人物たち(敵も味方も)からの新城直衛を描写する言葉に,私はどうしてもしっくりこない。
『卑劣で低劣で下劣。おぞましさすら覚えるほどの醜い内面。禍々しい性根』
『軍才はあるが,人間性は著しく低い』『卑劣で低劣で下劣で醜い』
『好んで仕えたい上官ではない』『嫌いだ』『部下を人間扱いしてない』
素直じゃない,挑戦的,ひねくれている…程度ならば十分賛同し納得できるのだが,これらの言葉がこれでもかと登場人物の口を借りて書き連ねられるのは,どうしても無理がある。
少なくとも兵には好かれている指揮官という感じだったのが, なぜか巻数(原作)が進むごとに,完全に嫌われキャラへと変えられていく。
もし私が漫画家だったら,そんな不当な評価をされた新城を描いていくのは嫌だろうなと思うし,読む側としてもすっきりしなかったろうなと思う。
新城を,最も魅力的に描いているここまでで終わりにしたのは,コミックスにとっては最良の道だったかもしれない。
惜しい…
おすすめ度 ★★★★★
UJにここ最近掲載されないなあ?
5巻の発売は?と思ってたら…
打ち切りぃ?!
5巻購入後、もう一度1〜5巻まで読んでみました。
…惜しい。
これで終り、ってのは酷です。
再開を切に希望致します。