アナログな表現法にも、★おすすめ度
★★★★★
レビューを見ていると…(・o・)酷評&下品な書き込みをされている方もいらっしゃる様ですが、所詮はごちゃごちゃ言ってもアニメ作品な訳で(笑)素直な気持ちで楽しく見ていただければいいと思います。多少、強引な展開やベタなヒーロー然とした行動が見られますが…CG全盛の現在には希少な?手間をかけた手書き表現などにも、監督やスタッフの作品への愛情が感じられてよいと思います。とにかく文句あるなら、二度と見なきゃいいわけで…黙ってお前が薫製になってろ!てか、お前みたいな奴が監督なら誰も見ないだろ??(笑)。合掌
蒸気万能の時代。
おすすめ度 ★★★☆☆
21世紀になった今、世の中は、電気万能の時代。電気とモーターが動力源の時代です。
その前に、蒸気の時代がありました。蒸気とピストンが、動力源だった時代が。
蒸気を動力に利用する試みは、18世紀の1705年、ニューコメンの蒸気機関から始まったそうです。
ワットによって、実用の段階を迎え、19世紀に入った1801年、ウィリアム・シミントンが蒸気船を実用化、そして1804年、リチャード・トレヴィシックが、蒸気機関車を発明したそうです。
この映画は、そんな19世紀のイギリスが舞台。もし蒸気による動力が、現代の電気のように、万能だったら、という夢を最大限に広げていった、『空想科学冒険活劇』です。
しかし、蒸気機関は、蒸気機関車を見ればわかるように、巨大なボイラーが必要です。そこをどう解決するのか。それが最初の主題です。
そして後半、想像を絶するスケールで、話は展開していきます。
圧倒的な迫力で、いわゆる『ドキドキワクワク』。いろんな蒸気メカが登場して、一緒に観た小学2年生の息子ともども、楽しめました。
『AKIRA』から16年、大友克洋監督の劇場用アニメ最新作。製作期間は、なんと9年、総製作費は、24億円だそうです。
フルCG全盛の時代ですが、内容が古いのと同様(?)、手描きのセル画を使ったアニメです。総作画枚数は、18万枚。鉄の錆びや、油の表現などには、CGを使っているそうです。
懐かしい感じの、温かみのある映像だと思いました。
概要
『AKIRA』(1988)で“ジャパニメーション”の表現力を世界にアピールした大友克洋による劇場用長編アニメ(2004年公開)。製作期間9年、制作費24億円という大作だ。
時は19世紀半ば、舞台は世界初の万国博覧会を控えたイギリス。少年レイは、祖父ロイドと父エディが発明した謎の球体・スチームボールを手にしたことから、アメリカのオハラ財団の手の者に捕われる。連れて行かれたのは、巨大な機械の要塞・スチーム城。そこで財団は、超高圧の蒸気を封じ込めたスチームボールの力を武器として売りさばこうとしていた。レイはそれを阻止しようとするが…。
単純明快な冒険活劇を期待して観れば案外小難しい部分もあって肩すかしを食うが、細部まで描き込まれたスチーム城の描写にはとにかく目を見張る。ダイナミックなアクションシーンなどはきっちり魅せつつも、王道というよりはどこかしらオフビート気味なのは、古い大友ファンにとってはむしろ吉報かも。(安川正吾)