Anthology: Through the Years
"Breakdown"
"You Got Lucky"
"Don't Come Around Here No More"
"Free Fallin'"
"I Won't Back Down"
が○。
リマスター→良好
Damn the Torpedoes
1950年フロリダ州ゲインズビル生まれ。南部出身。これは3枚目。このトムという人はレコード会社のトラブルに巻き込まれやすい人物なようで、シェルターレコードがMCAに吸収されたりとトムはさんざんな目にあってきている苦労人。トムのシニカルな視点はそのジグザグな人生から来ているのであろうか。このアルバムは60年代のバーズ、ローリングストーンズ、ビートルズ、キンクスなどのブリテッシュインベージョンの影響とエッセンスを淘汰して選りすぐったという凄みがあふれている。トムのソングライティングセンスは群抜いており、初期にソロで売ろうと画策されたのもうなずける。バックバンド=ハートブレイカーズとの息の合った演奏も注目すべきハイライト。マイクキャンベルのギターとベン??ントテンチの鍵盤はかなりすぐれている。プロデューサーはジミーアイオバンであり、このアルバムのヒットでダイアーストレーツ、U2などを引き受けることになる。非常にすっきりした音像を製作できる人物。耳がかなり鋭いプロデューサーだ。全体的には60年代のルーツミュージックを南部感覚というフィルターに通して見事=時の風化に耐えうる音楽を創造したことを認めざるをえない。
シニカルな性格と独特のリリシズムを持つメロディーラインと見事なプロデュースワークとバックバンドとの融合がバランスよく成立した非常に数少ない名盤。 10点中10点
ニールヤング、ボブディラン、バーズのへんがルーツなので相当日本では売りにくかったろうと推察する。とにかく外見、第一印象は『地味』なの??ある。
Mojo
トム・ペティで知ってる曲は'I Won't Back Down''Rebels'Refugee''Mary Jane's Last Dance'くらいで、独特な癖のある声でキャッチーなロックを書く人くらいのイメージしかなくて(もちろんこれらは好きな曲ですが)…。
で今回ハートブレイカーズ名義では8年ぶりだそうですが、聞いてみて、先に挙げたような曲は全然無くてブルーズ・ロック、カントリー、などのオンパレードという感じです。ですが個人的には今年上半期のNo.1は「Peter Wolf / Midnight Souvenirs」かこれか?ぐらいハマリにはまって聞いてます。
他のレビューに書かれてように、意地悪言い方をすれば「重厚でないオールマン・ブラザーズ・バンド」や「迫力のないレッド・ツェッペリン」「何処かで聞いたビートルズのフレーズ」が表れてくると言うことも出来ますが、私はノー・プロブレムで全然気になりません。
このMojoを聞いていて感じたのは何故か「レイド・バック」と言う言葉。73〜74年頃グレッグ・オールマンが同名のアルバムを発表したり、クラプトンも461・オーシャン・ブールヴァードを出したあのころ流行ったLaid Back。そんな感じを受けるのは私くらいでしょうか?
現在50代初めの私ですが、もし私が20代でこのアルバムを聞いたら、きっとすぐオークションにでも出して売り飛ばしてるでしょう。現在の私にはとても心地よく聞けるすてきなアルバムです。
余談ですが「決してテクをひけらかす人じゃないけど全編にわたり、M・キャンベルが弾きまくっている!」というレビューがありましたが、この人ギターというのはとても良いのですが、印象に残るフレーズが無いのがちょっと残念かなとも思ってしまいました。(M・キャンベルのファンの人ごめんなさい!)
Live Anthology
TOM PETTYは今でもリッケンバッカーを弾いているのだろうか?やせっぽちでいかにも神経質そうなROCKERも年を取り、その顔にはシワが刻まれているだろうか? そんな彼の集大成とも言える、4枚組のライブ盤。正直、キツイかな?と思ったのも事実。だけど、どうして、一気に楽しめました。懐かしさもあるけど、一本気な所は変わってなくて、何か昔の友達の元気な姿を見るようでうれしかった。オリジナル以外のカバーのセンスもいいし、最高ですよ! 人間、変わらないって事も悪い事では無いのですよね。TOM PETTY&YHE HEARTBREAKERS...満腹です。ごちそうさまでした。
Tom Petty & The Heartbreakers
こちらはJohnny ThundersではなくTom PettyのHeartbreakersです。
Tom Pettyのボーカルはクセがあり好き嫌いの別れるところではありますが、シンプルなロックンロールが多くて聴きやすいアルバム。
「American Girl」、「Breakdown」といった代表曲が入っております。
収録時間が30分強で短いので一点減点。