These Songs for You Live
未発表の音源が出ましたね。
ダニーといえば、「LIVE」が最高のアルバムだと思うし、中でも「JEALOUS GUY」は鳥肌ものです。
それはもちろんですが、こちらも押さえておくべき。
マーヴィンの「WHAT'S~」はLIVEにも収録ずみであるので良さはご存知と思いますが、このアルバムでは「YESTERDAY」やスティービーの「SUPERWOMEN」も聴く事ができます。
ゴスペルだけにとどまらず、ジャズやクラシックも取り入れたダニーの曲調は素晴らしいの一言。
ただ、裕福な層の出身でありながらも、スラムの人々にとっての自由・愛を歌い続けたダニーにとって、自分も含めた人間達の差別や矛盾は耐えられず、ついには鬱病から自殺へ。
自分を投げ打ってまでも歌に魂をそそいだからこその歌声なんでしょうね。
多くの人々がダニーのアルバムを耳にして彼を想うことで、彼の魂が永遠のものと継がれていくのです。
ライヴ
ダニー・ハサウェイの歌声の優しさや会場の熱気はもはや皆さん仰ってらして今更言わずもがなですが
何よりもベーシストを志す方々にこそ聴いて欲しい!
世界的セッションマンのウィリー・ウィークスの出世作となった本作にはベースの旨みが凝縮されています
プレシジョンベースから繰り出される深みのあるボトムライン
特に最後のベースソロは圧巻
それまでボトムに徹底していたウィリーがここぞとばかりに怒涛のソロを繰り出すさまはベーシストの理想型だと思います
マイ・ウェディング!
DISC1ではラブバラードの定番とされるポピュラー曲が勢揃いしていて、ナタリー・コールやベット・ミドラーなど今も人気を誇るアーティスト達が情感たっぷりのナンバーを繰り広げています。でも個人的にはDISC2の方に軍配が上がります。何といってもクラシックの中でも名曲ばかりが収録されていて、どの曲も雰囲気を盛り上げるBGMとしてぴったり。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団から今大人気のフィリッパ・ジョルダーノまで、クオリティの高い演奏がたまらない魅力です。
ワンダフル・クリスマス
40代の私にとって印象深いクリスマスソング、すでに持っていてもレコードすべて買い換えるのもためらっていたところに、まさに救世主的一枚です。当時アフリカ飢餓救済のためのチャリティーだったバンドエイドの一曲多くのアーティストが参加してるのでそれだけでもお得。個人的に大好きなのが少年マイケル・ジャクソンの声が本当にかわいい「ママがサンタにキスをした」今のマイケルしか知らない若い子も是非触れて欲しいとおもいます。他の曲も幅広いジャンルを網羅してます。クリスマスソング集持ってない人にはオススメです。
Live
スティービー・ワンダー、マービン・ゲイ、ロバータ・フラック etc.. '70s初頭辺りから起こったニュー・ソウル・ムーヴメントでは、これらアーティスト以外にも多くの有能なアーティストが輩出された訳ですが、ドニー・ハザウェイ(vo、p、el-p、org)も大きく扱われる一人。
本作('71年作)は多くの音楽ファンが口を揃える傑作。ソウルのライブと聞くと、熱気ムンムン・汗ダラダラという典型的なイメージがあるのですが、ここにあるのは−確かに熱を帯びた声援はありますが−非常にクール&スマートなイメージです。
#盛り上がっていない、という意味ではありません。誤解なきようm(_ _)m
万人の耳に馴染む[1]や[4]があるかと思えば、[2]に代表されるようなフツフツと湧きあがるメッセージとそれを表現する長めのインスト・プレイなど、正に新しいソウルのイメージを体感できる作品に仕上がっていると思います。
実際には[1]-[4]、[5]-[8]は別ライブ/別メンバーによるものですが、細かな点に気を取られるより、全体を通じてその"クールな熱気"を味わってみてください。
とか何とか言いつつ、個人的にはギタリスト・フリークなので(^^;、前半(フィル・アップチャーチ)と後半(コーネル・デュプリー)のギター・プレーを密かに(?)楽しんでいます。
余談:
D.ハザウェイ自身は、本作のセールス的な成功とは別の部分に対しては不満点も持っていたとの事。それを払拭するためのエフォートが、今後の作品で展開されて行くことになります。