カリスマ入門
書店にて『カリスマ入門』というビジネス書の体裁をした本を手に取るも
次の瞬間には、そのタイトル自体に違和感を覚える。
『カリスマ入門』? カリスマって入門できるものなの?
しかし、本書の前書きには自信満々で、こう記されています。
「カリスマ性は獲得可能であると断言するのが本書の役目です」。
もしそれが真実ならば、こんなに画期的な本はないでしょう。
では果たしてどのような方法で?
疑心暗鬼のまま読み続ける読者に前書きはこう続けます。
「俳優・タレント・ミュージシャンなど
古今東西のカリスマによる発言を分析し
彼らが活用している自己演出術を解説しています」。なるほど。
では、そのカリスマというのは具体的に誰のことを指すのでしょう?
気になった読者は更にページをめくり続けます。
本書には数多くのカリスマ達が名を連ねていますが、その一部を抜粋すると
・押尾学
・石井竜也
・おちまさと
・西野亮廣(キングコング)
読者はここで気付きます。「そういうことか」と。
この本は、カリスマ達が週刊誌のインタビュー等にて実際に発言した
いかにも彼等らしい、カリスマでなくては発言できないような
カリスマ臭プンプンの超カリスマ的発言を抜粋し
至言だらけの彼等の言葉の中でも、とりわけ一般読者には理解しにくい
ありがた〜いありがた〜いメッセージの部分にアンダーラインを引いて
それについて仔細な解説を行うというかたちで
「カリスマとは何か」について解説してくれると同時に
「こんなんでいいなら明日から俺もカリスマだわ」と
読者に自信さえ与えてくれるという、とんでもない内容の本です。
更に言うならば、読む人によっては
当初はカリスマを目指す気満々で本書を手に取っていながらも
読み終わる頃には「俺はカリスマになんぞならなくていいや」と
カリスマの価値自体を見切らせる可能性さえ持っています。
「カリスマ」という言葉が浸透して幾星霜、日本中の
「カリスマ観」にパラダイムシフトを起こさせかねない
驚愕の200ページ、爽快な愛と悪意の1300円。
OH YEAH (初回盤)
KREVAの2012年一発目のSINGLE です。
SOUND的には、5th『GO』に無かった「ハネた」感が強い楽曲で、KREVA曰く「Liveでのコール&レスポンスが楽しめる曲」です。
CDジャケットの通り、夏が似合う雰囲気ですがLyric面では、特に「夏」を連想させる感じではないです。
KREVA氏の王道(?)な『嫌なコトも有るけれど、でもソレをチカラに変えて…』って感じの詩世界です。
ちなみに、初回盤に付属のDVD にはPVとその撮影風景や、秋に発売予定のLive-DVDのTRAILERが収録されています。
PVでは、運転中のKREVA氏がミニスカポリス風の警官に車を止められますが、そのオチとテロップには笑えました(o^∀^o)
また撮影風景やTRAILERは、特に細かく・長く収録されていて見応えが有りますね。
話しは戻りますが、この台風や梅雨の影響で気分が滅入る時期には、逆の意味でピッタリです。
聴いていて、説教くさ過ぎず楽しく気分をアゲられる…素敵な楽曲です。
ぜひ聴いて・見て・気持ちをアゲられてみて下さい。
KREVA CONCERT '09 意味深2 [DVD]
正直あまり期待しないで買ってみたら、見事に裏切られました。
とても素晴らしい作品でした!
あえて曲順を見ずに再生してみたら、ラストに驚きと感動がありました! あまりの不意打ちにラストでこの曲を使うのか! と思ってしまいました。 KREVAファンには是非見て欲しい作品です!
KREVA CONCERT TOUR 2011-2012 「GO」 東京国際フォーラム [DVD]
KREVAのCDは昔からよく聴いていた。
歌詞の世界観が自分に本当にマッチするからだ。
悩んでいるとき、迷ったときいつもKREVAに励まされた。
そんな俺が初めてKREVAのライブにいった。2012年2月の「GO」ツアー神戸公演だ。
HIPHOPアーチストのコンサートも全く未体験だったが、この日のKREVAに完全にノックアウトされてしまった。
オーニングの「基準」から大興奮のオーディエンスを巻き込んでのパフォーマンスに圧倒された。
帰宅してあわてて、2月末の大阪公演のチケットゲットして、参戦。
そ、し、て
この4月12日(木)の「東京国際フォーラム最終公演」にも、新幹線に乗って参戦!
チケットが売れていないとKREVAが独白していたこの公演。
しかし、ホールに行くと1階席は満員。そしてこの観客の一体感。
サイコーのステージをみなで作り上げた感じだ。
KREVAに魅了されてしまった俺。
2012-2013年に行われるであろうホールツアー
また、KREVAに必ず会いに行く。
KREAM ルールなき世界のルールブック
KREVA本人初の書籍。
本人がフリースタイルで製作したと口にしたのが間違いないと思える作品。
こんな本見たことない。この本はKREVAにしか書けない、作れない。よく作ったね、これ。 ホントに自分はそう思った。
KREVA自身の感性の赴くままに、数々の言葉が並べられている。
時に短く、単語として。 時にショートストーリーとして。フィクション、ノンフィクションも混在して。
噛めば噛めば噛むほど美味しいかは人それぞれかもしれないけど、奥が深い。
安易な表現かもしれないけど 要所要所感じざるを得ない。
シンプルな言葉が目立つ。
が、シンプルな言葉で形成された文章が難解に感じられたり、立ち止まり熟考してみることになったり。
KREVA自身の数々の写真もたくさん使われており、写真集という見方も出来るし、そういう楽しみ方も出来るんだと思う。
彼は好きなように表現した。
だからこっちも好きなように感じて、好きなように楽しめばいいんだと思う。
僕自身は、大いに楽しませてもらった。
KREVAの音楽と同様にそこには刺激が溢れていた。
共感、気づき、目覚め。 世界が変わってく感じ、世界が広がってく感じ、いつもこの感じがたまらないんだ。
彼の出す一枚のアルバムより、一回のライブより、自分は価値のある一冊だと思っている。
彼はやっぱ変だ。イイ意味で。だからイイ。こんな人他にはいない。
ミュージシャン、ラッパー、そんな職の人がこれを作ったと思うと、やっぱ凄いと感じる。
誰が作れるこれを。
誰が作らせる自由にこれを(笑)
KREVAという人間に近づける一冊。
KREVAという人間の思考を感じられる一冊。
KREVAという人間の不可解さを楽しめる一冊。
KREVAという人間の素直な部分が見える一冊。
KREVAという人間の抱える神秘的な闇を眺められる一冊。
KREVAという人間に興味を持てるようになるかもしれない一冊。
KREVAという人間をもっと好きになれるかもな一冊。
この本は間違いなくKREVAの分身だ。
自分の過去の言葉をサンプリングするという技巧、生きてる。
素晴らしい純度、密度の言葉達に感謝。
出会えて良かったありがとう。