日本代表激闘録 AFCアジアカップ2007 INDONESIA MALAYSIA THAILAND VIETNAM ~オシム・ジャパン進化論~ [DVD]
国内組を基盤にチームを作ってきたオシムでしたが、ついに俊輔と高原という海外組を混ぜたチームでアジア杯に臨みました。
しかし大久保や山瀬など国内で結果を出していた選手を排除し、松井や稲本といった海外組を無視したチーム構成は一抹の不安がありました。
チームは苦しみながらもGL突破し、W杯で惨敗した豪州を相手にPK戦の末勝利しますが、それ以降の戦いは全く怖さのないものでした。
結局チームは優勝所か三位にすら入れず敗れてしまいます。
オシムはエレガントなパスサッカーとエース高原の決定力を基盤としたこのサッカーでアジア杯を取りたかったんでしょうね…
執拗に結果に固執したトルシエやジーコに比べ、目先の結果だけでなく未来まで見据えるそのこだわりはオシムの特徴でもありました。
確かに破れはしましたが、そのサッカーはアジア杯で最もエレガントだった事でしょう。
このサッカーを二度と見れないのは寂しいですが、このサッカーが日本サッカーの未来を示したものだと良いですね。
2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ オフィシャルDVD 日本代表 熱き戦いの記録
日本代表の南アフリカ大会での実力を疑わせる物は何もありません。きっと酒が美味いことでしょう。
9/15 編集物なのであの接触シーンのあとあの選手どうなっちゃったのとかはあるけど、よくまとまってて退屈はしませんでした。応援団もチラチラ写ってます。監督や選手のインタビューや各開催地の紹介も。
フットボールサミット 第2回 検証・中田英寿という生き方
引退して4年以上経つのにも関わらず、未だに世間の関心を惹き付ける中田英寿の魅力はなんだろうか?
日本はこの答えを永遠に求め、永遠に探し続けるのかもしれない。
なぜなら中田英寿の生き方は、どこまでもロジカルだから。世間体に重きを置く日本人には、常に社会性で生きている彼の論理はわからないのだろう。
(鴻上尚史さんの「空気と世間」という名著が中田英寿の人物像を理解するのに最もわかりやすいと思う)
不器用でこだわりが強い。
目的意識がやたらと高い。
その上賢くてロジカルモンスターとくれば日本の大衆、そしてマスコミにとっては理解しにくい存在だろう。
ただそれだけであったら、マスコミに叩かれて終わったかもしれない。
しかし彼には日本人の想像を超えるだけの力が常にあった。
サッカーで成功する力。
個人としてのブランドを確立する力。
旅人として生きているだけの財力を蓄えた力。
そして今は多くの人を助ける力。
多くの中田英寿本が世の中に出ているが、引退後の彼とその活動を含めた姿を客観的に捉えようとしているこの本は興味深かった。
特にTake Actionの活動が日本サッカー協会ともめている件に関しては、「空気と世間」の対立構図と同じような気がしてならない。
この件に関して今後の中田の打つ手がひじょうに興味深い。
彼のこだわりは軋轢を生むのか、それともその理想が協会を動かすのか?
インタビューに関しては、本人はもちろん、彼に近い選手や指導者または所属事務所の声があったらおもしろいに決まっているが、それはきっと彼が達観する頃、もしくはかなりおじいさんなってからしかありえない話なのだろう。
彼がまだ人生のバリバリ現役である限り、その企画は実現しない気がする。
他におもしろいと感じた点は、サッカー界に潜む陰に中田が既に気付いていてアクションを起こそうとしている点。
選手のセカンドキャリアやステータスなどJリーグの今後の鍵を握るテーマがいくつか見え隠れしている。
次回の中田特集が実現するとき、中田英寿がその改善策に関わっている事を願いたい。
日本サッカー協会には、中田英寿という人物を使いこなせるぐらいの度量が欲しい。
彼以上の度量のある組織、バックボーンがないと、日本は世界で次のレベルへ行けないだろう。
本人のインタビューがないなどいくらでも突っ込みどころのある一冊と言えばそうだが、企画の趣旨とサッカーを真剣に考える志と、数多くある現在のサッカー協会などの問題点を示唆した点で、高く評価したい一冊。
読み手の感性とサッカーの知識が重要だろう。
でないと低く評価しまいがちな一冊。
SAMURAI FOOTBALL VOL.1 アジアカップ制覇! 日本代表メモリアル写真集
ザックJAPAN、
アジアカップ優勝までの軌跡をまとめた写真集。
普段この手のムックは買わないのだが、
書店で見かけた時、オーストラリア戦でのあの興奮が蘇り
思わずレジに並んでしまった。
もうちょい読むページがあっても良いかなとは思うが、
購入した動機が動機だけに、
同じ感覚で買うならば十分に満足できる内容。
写真から溢れだす選手たちの躍動感や覚悟が素晴らしい。
ページをめくる度にアジアカップでの緊張感、憤り、そして歓喜が蘇る。
よく編集されてんなぁ。
良書です。
日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]
南アフリカW杯のオランダ戦以降いまだに無敗続きの日本。もはや日本代表史上最強とも言えるザック率いるサムライブルー 。
このチームは日本サッカー史上、歴史に名を刻む永遠に残る好チームになるかもしれません。
ビハインドになりながらの1人退場、中東の笛、といった日本には不利な状況下の中、驚異的な精神力で逆転勝ちをおさめる、勝利への執念とメンタルの強さを全面に現れた試合でした。どこの国も日本の試合を見たら、アジア王者と認めざるを得ない素晴らしいチームだったと思います。
このDVDを見れば、またあの時の日本中が熱狂したアジアカップを体験出来るはずです!!