Lifeblood
自分はこれまでマニックスについては過去にメンバーが失踪したことや、「エブリシング・マスト・ゴー」がかっこいい曲だということしか知らなかったのですが、この作品は試聴していっぺんで気に入りました。即購入してヘビーローテーション中です。
前評判で「メンバーは最近アソシエイツ、U2、ニュー・オーダーとかを聴き込んでるらしい」というのは知っていて、それで興味を持ったんですが、正にそういう音になってると思います。
哀感漂うメランコリックな旋律が全編を貫いてますが、けして暗くなっていないのはビートが立っているのと、あとボーカルがエモーショナルだからでしょうね。まるで、自分の代わりに叫んでくれているような気がしました。
最近仕事ですごく嫌なことがあって、鬱になりかけてたんですがこれ聴いてすこし元気が出てきました。
Everything Must Go
玉石混交ながらも活き活きと尖った若気の至り的な傑作1st、
「1stで解散宣言」取り消しで叩かれるのを覚悟で出した決死の名作2nd、
よく無事に出せたと神に感謝するしかない、痛々しくささくれ立った3rd、
そしてリッチーの失踪を経て、マニックが行き着いた先は、
このような地面を一歩一歩踏みしながら進むメロディアスな4thかと思うと、
1stからファンだった私にとってはとても悲しい。
4th以降に聴き始めたファンの方々にとっては、現在のマニックスが
そのような歴史を経ていることに、むしろ感動を覚えるかもしれないが、
彼らがデビューしたころは、「ルックスだけ」「バカな事件を起こして
人気取りをしている」とボロクソに言われ、彼らの音楽を聴かずに
批判する人が多かった。
それでも必死にROCKを追い求める彼らを応援していただけに、この4thは悲しい。
リッチーを失っても、尖ったサウンドを追い求めて欲しかった。
全英No.1になり、メディアももはや彼らを批判しないだろう。
でも、そんなバンドを目指していたんじゃないだろう?、マニックス。
青臭い悪ガキで、メディアから叩かれまくっていたマニックスを知らない人、
彼らが全英No.1バンドだと知ってから聞き始める人にとっては、
☆4つか5で良いでしょう。