Perfume First Tour 『GAME』 [DVD]
殆どがカラオケのリップシンクにも関わらず、いかに感動的で素晴らしいパフォーマンスを彼女達が見せてくれたかということは、他のレビュアーの方がたの書いている通りです。花火やセットのギミックは無く、シンプルに踊りとパフォーマンス(と喋り)でステージを引っ張っていく3人は大したもんだと思う。
個人的には、私の大好きな「wonder2」でアンコールのラストが終わるんですけど、もう会場の客がどれだけ3人を愛しているのかということが感動的に伝わってくる仕掛けがあります。
この仕掛けを見て、3人も生声で歌いながら感動して泣いている。
今この文章を書きながら、私も思い出して涙が目に浮かんでいる(笑)。
パフュの3人やスタッフの方がたも素晴らしいが、こんな幸せな空間を作り出した一人ひとりのお客さんにも拍手をしたい。へこんだ時に観ると、元気になるDVDです。オススメ!
この土の器をも―道ありき 第2部 (新潮文庫)
病弱だったけど、強くまっすぐ生きているのが分かって、こっちまで励まされます。
正直に生きなくちゃと思うんです。
また、旦那さんがすばらしい人で、恋人と死別した彼女の全部を受け入れている様子が描かれていて、愛ってこんなものかもしれないな・・・と羨ましく思いました。
陳腐な恋愛小説よりも、実直であるゆえに引き込まれてしまいます。
だけど、恋愛よりも人として生きていくことそのものを書いているため、男性が読んでも飽きることのいない作品だったと思います。
Colorful Love Songs
洗足学園音楽大学音楽学部で学んだ同窓の若林愛 1st、澤目未樹 2nd、小田祐子 3rd・Es、中村奈央 Bassによるアンサンブルです。近年の若い女性ヴォーカリストのヒット曲を上手く選んでいました。
4曲目のいきものがかり「ありがとう」はまさしくクラリネットだけで音楽が構成されています。バスクラやエスクラなどを使ってクラリネットだけで良く響くハーモニーを造り上げられる見本のようです。クラリネットだけでこれだけ良く響きあう音楽が造れることに感心しました。木管楽器特有の倍音を多く持つ音色が生み出す温かいサウンドが彼女たちの可愛らしい外見と上手くマッチしているように思いました。後半のジャズっぽいアレンジは粋でしたね。
DREAMS COME TRUE 「LOVE LOVE LOVE」でのバス・クラリネットの低音の冴えと響きの美しさは隠れた魅力だと思いました。全員がビブラートの少ない吹き方ですから、よくハモリます。後半部分のパーカッションの入りと使い方は面白い試みだと思いました。
AI の「Story」はバスクラのソロから入りますが、フレーズの吹き方が上手く、音の出し方が難しい低音楽器を上手く鳴らしており感心しました。
Superfly「愛をこめて花束を」のオリジナル歌唱の越智志帆の激しく巧みな歌唱とは少し違い硬さが抜けきれません。そのあたりを克服するともっと良くなるのですが。
今後の彼女たちの今後の活躍を願って少し苦言を呈しますと、フレーズの吹き方に変化をつけて欲しいのと、一つ一つの♪のうねりと響きの変化を聴かせて欲しいと思いました。特にメロディパートにそれを感じました。クラシック系ともいえるアレンジならそれでもいいですが、ポップスを吹く場合、時折一本調子に感じられるところが聴き取れましたので。要は音の味わいなのですが。経験もいりますね。
不自然なガール/ナチュラルに恋して(通常盤)
メンバー3人の完璧すぎる美脚に目を奪われるジャケット写真、一瞬にして胸をわしづかみにされるメロディ、重心の低い4つ打ちのダンスビート…その全てにおいて「ファンから求められるPerfume像」に真正面から応えたシングルだ。だが、それだけではないのがPerfume&中田ヤスタカの恐ろしさ。カップリングの「ナチュラルに恋して」で聴かれる、装飾をそぎ落として音の「隙間」を生かしたアレンジのカッコ良さ!中田ヤスタカ氏の「デジタルエイジのPOP神」ぶりが遺憾なく発揮された、音楽ファンやクラブDJをもうならせるであろう驚異のエレクトロファンクナンバーに、自分はただただ陶酔することしかできなかった…。
歴史的傑作『GAME』がリリースされた約2年前、私はPerfume現象を「アイドルファンと渋谷のクラバーと音楽オタクとお茶の間を一本に繋ぐという、かつてない事態」と形容した。久しぶりにリリースされたこのシングルは、そんな彼女達の「稀代のアイドル」ぶりを再確認させられる充実の作品だった。Jポップ界の至宝、Perfumeの快進撃は続く!