踊る大捜査線 THE MOVIE [DVD]
コミカルで楽しい映画でしたが、初めてコレを観た時
「2時間スペシャル番組でいいんじゃないの?」と思ったし
そういう声が多いとも聞きました。
でも特典映像で製作者サイドの談話で
”映画向けに作るようなことは絶対したくなかった”
”テレビドラマの延長”
というのを聞いて、スペシャルでいいのではという意見は
製作者サイドの思惑にピッタリだったのだと思いました。
いくつかの事件が絡まっているけど、最終的に繋がるのはさすが。
またオトボケシーンも多々あって本当に面白いです。
あの名セリフシーンは何度観てもスカッとしますよ。
特典もきちっとまとまっていて、なかなかです。
踊る大捜査線 THE MOVIE [Blu-ray]
「踊る大捜査線」映画版第1作から12年。ようやく陽の目をみたブルーレイだが、画質・音質はDVD版とは大違い。ただ、最新の作品に比べれば「努力したレストア」というレベルだろう。フジテレビ+東宝+ROBOTという最強トリオで製作されただけあり、全く古さを感じさせないストーリーも抜群。何せ助監督に羽住英一郎が付いている豪華布陣だ。まあ外すことはないわけで・・・。でも12年前は本広監督も羽住助監督もまだ新鋭の映画監督扱いだったから、これはあくまで2010年ならではの感想なのだが。映画撮影時から唯一消滅したロケ地は、横浜ドリームランドだ。もともと松竹が本家を模して横浜郊外(戸塚)に作ったテーマパークで、中味はけっこうアナハイムの本家に似ていた(許可なし)。これがディズニーのご機嫌を損ねて東京(というか千葉)進出が遅れた「いわくつき」遊園地だったのだが、晩年は「クロスファイア」など映画ロケも多かった。日本映画は現在隆盛を誇っているが、1980年〜90年初頭くらいまではひどい状況だった。角川大作や寅さん、それと未だ黒澤映画に頼っていた頃に設立されたのがROBOTであり、この製作会社が1995年に製作した岩井俊二の「Love Letter」が転換期になったと思う。この邦画史に残る大傑作が、後の日本映画を元気にしていった。テレビ局製作映画を揶揄する評論家もいるが、「Love Letter」こそフジテレビ+東宝+ROBOTの記念すべき第1作であり、こういうテレビ局映画部の頑張りも十二分に認める必要はあるだろう。本ブルーレイに特典映像がないのは残念だが、買い換える価値はある1枚だと思う。星は4つです。
踊る大捜査線 THE MOVIE ~湾岸署史上最悪の3日間!~ [DVD]
TVシリーズを見たことがなかったのですが、この映画作品だけ見ました。
面白い!
社会派・推理ドラマとしての水準を保ったまま、コミカルな味を加えて良質のエンターテイメント作品に仕上がっています。
織田裕二、いかりや長介の巧い役者が揃ったことと、役者の個性、持ち味を上手に活かした演出がとても良いと思います。
物語も、飽きさせないスピード感があって、大いに楽しめました。
この映画で一番の驚きは、小泉今日子です。彼女は、この映画で新境地を開拓したと思います。これ以上は、差し控えたいと思いますが、これから彼女は大女優になっていくのじゃないか、と期待を抱きました。
とても面白い作品ですので、ご覧になってない方には、お薦めいたします。