東京公園 (新潮文庫)
すごく透明感のある作品でした。
圭司とその周りにいる人たちがいい人ばかりで
『昔ワルかった』と言うヒロという青年も出てきますが、
気持ちはとてもピュアな人ばかりで
読んでて清々しい気分になりました。
悪人が出てこない分、ちょっと物足りない気もしましたけど。
東京には年に何回か行きますが、
人の多いところに行きがちで
この本を読んで、
今度はこの作品に出てくる公園めぐりをしてみるのも
いいんじゃないかと、思えてきました。
結局恋愛物と言うより
家族との繋がりを思い起こさせる作品でした。
そこが良かったのかもしれません。
自分のために生きつつ
誰かのために生きられたら
幸せなのかもしれないな〜。
YU,SAKAI
メジャーデビューシングル「ストーリー」から入り、
インディーズがどうしても気になって、ここへ・・・。
一発目から頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。
これが日本人の音楽!?
っていうか、20歳・ゼロから音楽はじめた人間の音楽!?
どっしりとした低音の重さがズシンと効いたナンバーがずらり。
リズム感が日本人離れしてるわ、コーラスがまるでゴスペルだわ、
楽器の何もかもが何かを訴えるような強さを持っているわで、
本当にあっけにとられました。
あっけにとられるとはこういうことか・・・と、しばしぼう然。
いろいろ音楽聴いてきましたが、こんな経験は初めてでした。
「ストーリー」のイメージでこれを聴くとちょっと戸惑うかもしれません。
R&B色がかなり強い印象。歌詞はメジャーよりかなりリアルな感じです。
それにしても、やっぱり彼の声は魅力的で、
美しく繊細な優しさもあり、強さもあり(時に野獣の様でもある!)
人の心を激しく揺さぶる何かが宿っています。
そして作曲能力が桁違いというか、もちろん人の何十倍も努力したでしょうが、
天から授かった才能としか思えないです。
このアルバムは捨て曲なし、どれもひいき目なしで完成度が高く、圧巻。
昨今のメジャーのヒットチャートがなんと頼りないことか!とさえ思ってしまいました。
個人的には「SHIBUYA NIGHT」「よくばりホリデイ」「無言の月」など好きですが、
ホントにどれもカッコよく、スケールの大きい、素晴らしい楽曲ばかり。
小技もキザに感じさせないところも、この人ならではかと思います。
もし私と同じように「ストーリー」からインディーズに興味を持った方は
かなり心して聴いてください!強力すぎるので(笑)
もしくは「ZAMANNA」から入った方が聴きやすいかもしれませんが、
でもやっぱり最終的にこれは聴くべき。ハマります。
衝撃受けること間違いなしです。
榮倉奈々写真集「NANA ー tremor ー」 (タレント・映画写真集)
あどけない顔と長身・美脚のアンバランス。今までの写真集は、前者にフォーカスを当てて、後者を隠そうとしているようでものたりませんでした。今回の写真集は、いかなるマジックか、両方の魅力を併せて写し出しており、今の榮倉奈々にとって理想的なものになっていますね。写真家の腕でしょうか。付録のポートレイトも高品質で最高です。