ピアノ曲集 倉橋ヨエコ/ぴあの弾き語りべすと 監修:倉橋ヨエコ
長らく品切れ状態が続き、自分もインターネットオークション等で探していたクチなんですが。
2011/2/20再販とのことで、この度、めでたく定価で購入することができました。
同じく探されてた人はチェックしてみることをオススメします!
色々
新たな一歩。というより十歩ほど進んだ感がありますが新たな局面へ飛び出した積極的一枚です。歌謡、シャバダ、やさぐれ加減はそのままに楽器はいろいろ。ただ様々な楽器に圧されて、声色によるメロディアスな面が希薄に聞こえるかも。
思ふ壷
「過保護」が好きです。私は、なるべく同じタイトルがだぶらないように買いたい貧乏さんですが、最近同じタイトルでも微妙に違う感じなのがあることに気付きました。全部買っちゃうファンの方って耳が良いのですね。
ヨエコさんの魅力ってすてきですね。世代がまったくかけ離れた人でも一緒にシェアできるので。今時のファッションが昭和もどきだからかな。
ただいま
一日3回以上聴いてますが、全く飽きることなく、本当に良いアルバムです。
過去の作品群以上に1曲1曲の比重が高く、それぞれが小宇宙を形成してるかのようです。
ライブで披露され始めたばかりの頃、「楯」や「昼の月」を初めて聴いた時は、「重い、こわい、すさまじい」という感想…。
倉ヨエの頭は大丈夫なのかと正直不安に思っていたのですが、
アルバムでは迫力はそのままに、だいぶ聴きやすくなり、歌詞がダイレクトに心に響いてきます。
アレンジャーや参加ミュージシャンの手腕によるところも大きいと思うし、
倉橋さん本人の中で曲が成長し、こなれてきたのだと思います。
年末に下北沢で4日連続のライブを見てきましたが、
歌うたびにこのアルバムの曲たちがピアノのフレーズと一緒に進化し、
世界を広げていくのを目の当たりにすることができました。
倉橋さんはものすごくスケールの大きな歌い手&弾き手になりつつあると思います。
実際こんなにピアノが上手くて、歌も驚異的に上手で、独創的な曲を作ることができ、外見だって充分かわいいのに、
彼女は「私なんかが生きててごめんなさい」などと発言しています。
「全然そんなことないよ!」と言ってあげたくなるのですが、
そういうネガティブな感情から逃げず、とことん向かい合うからこそ、
倉ヨエの音楽はこれほど暴力的なまでに人の心を打つのではないかと。
一言で言えば倉橋さんは本当の意味で真摯な人なのだと思います。
とんでもない言葉を発し続けながら、ひたすらピアノを弾き語る彼女は「いじらしい」の一言です。
彼女がこれからもずっと歌い続けてくれるよう心から祈っております。
長くなってしまいましたが、最後にこのアルバムで僕が一番好きなのは
「石鹸ガール」のコーラスのやりすぎ感です。何度聴いても笑ってしまいます。
まだ聴いてない人、倉ヨエの心の叫びを受信してみてください!人生変わります!
終楽章 コンプリート・ベスト2000〜2008
倉橋ヨエコの八年間に渡る音楽活動の集大成。
あるときはシャバダバを引っさげ、あるときはピアノを自由自在に操り、あるときはバンドサウンドを取り入れ……
と、アルバムを出すごとに新たなる挑戦をしていた彼女の才能を、改めて認識させられるベスト盤です。
その音楽の多彩さはまるで万華鏡のように鮮やか。
しかし一方では、彼女の音楽に対する姿勢はいついかなる時でも変わっていなかったとわかるのです。
歌詞も大好きでした。
笑ってしまうくらい自分の気持ちを真っ直ぐに捉えて言葉にしている歌詞は、
ちょっと尋常ではないくらいに人の心を揺さぶるパワーを持っていると思います。
(彼女が廃業してしまったから余計にそう思うのでしょうか)曲そのものが持っている力がすごすぎて、
切なくなっちゃって、一気には聞けないくらいです。
すばらしい唄い手でした。
多分、一生彼女のCDは手放さずに、聞き続けると思います。