ただのスパイ物ではない。仏映画の様な複雑な感情表現が妙。おすすめ度
★★★☆☆
自分の記憶を取り戻すため、暗殺者や警察からの逃走劇を演じるジェイソン・ボーン(マット・デイモン)
記憶がほとんど無いながらも、CIA工作員としての本領を発揮していくボーンは
類い希なるアクションと言い、周到な行動力と言い、スパイ物としてゾクゾクする出来となっている。
また、ヨーロッパ諸国を巡る逃走劇も物語のスケールを大きなものとし、
欧州の様々な町並みや美しい景色も見られて特典である。
たまたま出会ってしまい、共に逃走劇を演じるマリー(フランカ・ポテンテ)と
関係を深めていく様も、殺伐となりがちな逃走劇に潤いと感情を入れ、ボーンに人間らしさを与えてくれる。
記憶を取り戻していく中で、徐々に自分の正体と陰謀が明らかになっていき、
それにつれてボーンの苦悩と葛藤も増していく。
ただのスパイ映画ではない、どちらかと言うとフランス映画の様に複雑な人間の感情を良く表した映画として
良くできた作品。
欧州を疾走する快進昨!おすすめ度
★★★★★
主役のマット・デイモンというよりクライヴ・オーウェンが観たくて借りたのですが、意外な掘出しモノでした。イントロから緊張感溢れるシーンの連続で、しかも危険な場面もマットがスタント無しでこなしているので見直しました!物語が進行するにつれ、だんだん彼が男らしく素敵に見えてくるから不思議。フランス街中をカーチェイスするシーンは爽快!!BGMに使われているPaul Oakenfordの「Ready Stedy Go」は「コラテラル」でもディスコシーンで流れていましたね。寡黙なヒットマンを演じた教授役のクライヴは少ないながら強烈な印象を残していてCoolでした。原作を知らなくても楽しめると思います。
「頭を使うアクション」が味わえる作品。おすすめ度
★★★★★
スタイリッシュアクションとはこういう作品をいうのかもしれない。
主人公であるボーンは無駄な行動は一切取らない。
追跡者と戦ったり敵のアジトに殴りこむ際、
周到な準備をし大胆に行動する。そして決める時は一瞬で一気に決める。
実際の暗殺の現場は知らないが、さすがプロの仕事だと頷いてしまうほどの説得力がある。
無駄にドンパチをやる従来のアクションヒーローとはまた違う格好良さが垣間見える。
アクションシーンの数は決して多くないし地味だが、非常に印象に残る。
二挺拳銃(片方は逆さ&小指撃ち)はお見事でした。
スパイ物好きにはもちろん、アクション・銃撃戦フェチの方にも自身をもってオススメできる作品。
息呑むアクションとサスペンス、満足ですおすすめ度
★★★★★
マット・デイモンがアクション?と最初は訝っていましたが、そんな先入観は一度に吹き飛び、タフガイぶりに目が釘付けでした。
記憶がないのに頭と体が覚えていて、何度も危険な場面を凌いで徐々に核心に近づいていく姿は、優秀なスパイであることを見ている方にも感じさせて、研ぎ澄まされたプロの本能に息を呑みました。感心かつ会心の設定で、久しぶりに手ごたえのあるアクションとサスペンスを見ることができました。
惜しい作品です
おすすめ度 ★★★☆☆
すごいんです。すごいんです。ものすごく強いんです。ものすごくリアルに強いんです。
でも、そんなに強いのに、なんで暗殺失敗して逆に撃たれちゃうわけ??????
女・子供がいて暗殺に躊躇したというように、ちらっと描かれてましたが、それおかしくありません?
一番根本のところが、おかしいんで、途中からやや冷めちゃいました。
(ザンネン)
そこさえなければ、良い作品なのに。
ちなみに使われなかったエンディングが特典映像で入ってますが、本当にこのラスト使わなくて良かったですよ。すっごく田舎くさいです。もし使ってたら、星がさらに減ってました。
概要
ロバート・ラドラムが1980年に発表したベストセラー小説、『暗殺者』を大胆にアレンジして映画化された『ボーン・アイデンティティー』は、最初から最後までスピード感あふれる展開を見せている。複雑に絡み合ったストーリーは、自分の名前、職業、最近の行動に関する記憶さえ失くしたCIA工作員のジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、チューリッヒで無一文のドイツ人旅行者(『ラン・ローラ・ラン』で主演のフランカ・ポテンテ)を巻き込んで、失われたアイデンティティを探し求めるところから急展開を見せる。CIAの上官(クリス・クーパー)が殺し屋を送り込み、ボーンを抹殺して、失敗に終わったミッションを闇に葬ろうとするが、ボーンは強靭な肉体と訓練で身につけた戦闘術を駆使しながら対抗し、パリを目指す。ダグ・リーマン監督(『Go』)によって原作の複雑なストーリーへ人物描写に対する独特の視点が吹き込まれ、デイモンとポテンテのユーモラスでスリルを求めるという互いに共鳴する部分が、息詰まるアクションシーンの中で調和を見せている。1988年にはTV用映画としてリチャード・チェンバレンが主演したこともある本作品は、新進気鋭の俳優たちによる演技が光り、知性にあふれながら大衆にもアピールする興奮場面が全編にわたって繰り広げられている。(Jeff Shannon, Amazon.com)