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暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス)

田中 芳樹
おすすめ度:★★★★★
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佳境に入って、いっそうおもしろく!!
おすすめ度 ★★★★★

いよいよクライマックス!!
佳境を迎えた観が強まってきました。
見所が多すぎて、もー、はならほにゃらひょえ〜
(@0@)めまいがしたよ。

まずはまんまと(すごい!)ミスルを実力で乗っ取ったヒルメスがカッコいい!!
「見たか、ザンデ、仇は討ったぞ」のセリフにしびれた・・・ザンデも浮かばれるでしょう。

次はお気に入りのギーヴ卿。『「プラタナスの園」奇譚』にて。
タハミーネとはなんだか妙な因縁があるようで。
息子(実子じゃないが)のアルスラーンにはあれだけ冷たかったのに、実の娘(かもしれない)、
レイラにはあれだけの、取り乱すほどの愛情を注ぐとは皮肉なものです。
いっそうアルスラーンに同情的な気分(;−;)
皮肉屋で女ったらしの流浪の楽士ギーヴをパルスにつなぎとめているのは、ひとえにギーヴの意外な優しさ。
アルスラーンへの心からの同情に微笑ましいものを感じます。
女たらしなのにね(^−^)
ここにきて、イスファーン大活躍。
ギーヴとは因縁があるだけに、今回ギーヴとペアを組んだのはなかなかオツな見所です。
アイーシャとどうなるかな・・・?

「暗黒神殿」の回。キシュワードが双刀を失ったというところが、悲惨さを強調する暗黒神殿水没事件。
ザラーヴァントの心根の熱さにしびれ、ダリューンの百戦錬磨的な威圧感にしびれ、あの冷静なナルサスが
感動にうちふるえる場面にしびれ、なにやら儚さすら感じるアルスラーンのどこまでも誠実な人柄にしびれた・・・
とにかくしびれた回でした。

そして気になるエステルの容態。「紅い僧院の惨劇」。
「浅慮の罰だ。人を救う力も無いくせに、えらそうに救おうとして報いを受けた・・・傲慢の罰かな・・・」
このセリフ、重たく心に響きました。
悪魔のようなルシタニア元貴族ルトルド侯爵を救おうとして負傷した女戦士エステルは、高熱を出し倒れる。
「エクバターナへいって、アルスラーンに逢いたいな・・・」
心に沁みます。
まさかこんなところでエステルが・・・(T−T)
心がキレイな人は、儚い・・・
なんとかアルスラーンに再会できますように。

うーん作者の予告どおり、次第に××××度が高まってます。
リアルな異世界ファンタジーだけにそうそう都合のよい展開はなさそうですからね・・・。
とにかく盛り上がってます!
これぞヒロイック・サーガ!!大作の予感。
完結が待ち遠しいですわ。



次巻クライマックス
おすすめ度 ★★★★★

本来ならこの巻が蛇王再臨となり、蛇王一族とアルスラーンの戦いが描かれるはずでした。ですが、進行状況の都合により、蛇王再臨は残念ながら次巻に先送りされることとなりました。この巻ではアルスラーンと部下たちの忠誠心が改めて再確認されたと言えるでしょう。特にナルサスがアルスラーンの手を自分の額に押し抱いて「わが国王よ」と言う台詞にはこれから激戦が予想される蛇王との戦いの予感、そしてナルサスの忠誠心の厚さを物語っているのではないでしょうか。これからクライマックスを迎える物語の前段階として十分に読み応えのある作品に仕上がっています。アルスラーンファンの方はもちろん、田中芳樹先生のファンの方にもお勧めです。



久々にキシュワードが・・・
おすすめ度 ★★★★☆

この巻はペシャワールでの攻防戦から始まる。これはこれで壮絶で面白かった。
そしてヒルメスのミスルのっとり!これが意外な展開というか、一気にミスルの権力を握ってしまう、過程が意外で、この巻の中は一番の読み所だった。
そして最後の方では怪しい洞窟探検にキシュワードとザラーヴァントが挑むがろくに見せ場なし。残念。
一方2部になってからタハミーネがやっと登場するのだが、これがまた救いようのない役回りだ。
タハミーネの娘候補は3人でてきたが、パリザード、フィトナ、レイラどれも確率は横一線という感じ。
一方アルスラーンの嫁候補としては本命エステル、対抗アイーシャ、大穴レイラといったとこだろうか。
十六翼将の最後のひとりはドン・リカルドで固い気がするが、これもどうだろう・・・



佳境序章(?)
おすすめ度 ★★★★☆

作者様が、前半7巻、後半7巻と予告されていたはずですが、そうなるとあと二冊でお終いということに・・・。

さて、別世界(古代中国だの、女探偵モノだの)にいってしまうと、なかなか戻ってきてくださらない作者様(笑)。
せっかくアルスラーン世界に帰ってきてくださったのだから、ここはひとつ、書いていただきましょう!

読後、アルスラーンはラインハルトと同じ結末なのでは?と思いました・・・。
年齢の割に、達観しすぎていて、ナルサスが動揺したのも、そのあたりにあるのでは?

十六翼将の最後の一人はエステルだと思うのですが、違うでしょうか?
それとも、彼女は王妃様かな?

タハミーネの実子候補が三人もいますが、はたして???

まだまだ続きが楽しみです。



ひさびさに
おすすめ度 ★★★★★

前の時はナルサスいわく「恋などとは呼べないはしか程度のもの」で終わってしまったアルスラーンとエステルになにか新展開がないか今後が気になります。 ただ、最後のほうで書かれていたエステルの容体やドン・リカルドたちの態度だと・・・、不安です・・・。


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