キャラクターよりもストーリの今後の展開が気になります。紫堂氏の作品の中で一番愛読しているのは他の物語ですが、読んでいて何らかのパワー(のおこぼれ)をもらえそうです。
怖いもの知らずの「花嫁」の冒険おすすめ度
★★★★☆
戦乱に荒れる世界から閉ざされた楽園・エーレ。
けれどその世界の平和は、
神と神の「花嫁」に選ばれた少女の力があってのものだった。
最後の「花嫁」に選ばれたのは、はねっかえりのエリセ。
彼女に課せられたのは、神に命をささげること。
それを知ったエリセの幼馴染、リオンは、
エリセを連れて逃げようとするが。。。
楽園・エーレと、外の世界のコントラストが鮮やかにかかれています。
今回のお話では、まだエリセは外の世界に出たところで
くわしいお話はわかりませんが、この先の冒険は厳しいものになりそう。
元気でまっすぐにリオンを追いかけるエーレが、
この先もこのままでいられるのか、ちょっと心配です。
エリセのキャラクターも魅力的ですが、
いつもは穏やかなのに、エリセの危険を知るや、
すべてを捨てて、エリセを守ろうとしたリオンも素敵でした。
エリセを追う聖殿のザディアスなどの脇役もこれから活躍しそう。
先が気になるお話でした。
続きが楽しみなシリーズが始まりました!
おすすめ度 ★★★★★
けっこうハードな世界にシビアな運命がヒロインを取り巻くんですが、
鬱展開にならずにワクワクして読めるのは、
主人公のエリセが明るく行動力のあるタイプだからなのでしょう。
理不尽なしきたりに屈せず、ヤなもんはヤダと箱庭的楽園を飛び出す無鉄砲さに、
周囲の大人は振り回されっぱなしです。
内容はまさに「聖なる花嫁の反乱」というタイトル通りなんだけど、
エリセの反乱が一人っきりのものに終わらずに、
どこまで世界の真相に迫っていけるのか続刊が楽しみです。