立方体の中のサバイバルゲームおすすめ度
★★★★★
ある日目覚めたら、そこは立方体の部屋だった。部屋はまた立方体の部屋とつながっており、中にはかかったが最後、命を落とす罠が張り巡らされている・・・出口はどこか?自分は何でこんなところにいるのか?
手に汗握る、とはこのことでしょう。緊張しっぱなしで最後まで見せてくれます。映像も凝っているし、安っぽいアクションヒーローものとも違って登場人物も問題を抱えていたりとリアルです。脱出=「生きること」の意味を問いかけてもいますし、警察、政府、公共工事などを強烈に皮肉っていて、立方体という限られた空間の中からいろんなテーマを発信していると思います。
不条理な恐怖の世界おすすめ度
★★★★☆
カナダの新進気鋭の監督のデビュー作。
話は何がなんだかわからないまま進んでいくが、その緊張感は、空気が痛いほどだ。とても低予算の映画とは思えない出来。
自分がこんなことになったらどうしよう!と、とても怖い思いをさせられる不条理の世界。これからの世の中、因数分解ができないと生きていけないかも。真剣に悩んでしまう。
概要
ある日突然理由もなく、男女6人が鋼鉄の立方体の部屋に閉じ込められた。そこには同じ部屋が多くあり、その集合体で作られた巨大な立方体(キューブ)となっている。各部屋に6つずつあるハッチから、出口を探す方法は?
ゲーム感覚あふれる斬新なアイデアと、スタイリッシュな映像センスで、トロント映画祭やサンダンス映画祭をわかせた作品である。6つのハッチから出口を探すしか脱出方法はないが、部屋にはさまざまな殺人トラップが仕掛けられている。無駄なエピソードはいっさい排し、ただひたすら脱出サスペンスと心理ドラマに集中している。監督はデビッド・クローネンバーグ以来の衝撃と賞賛される、カナダの異才ヴィンチェンゾ・ナタリ。映画作りの常識を根底から覆した、画期的な映画である。(アルジオン北村)