Y!ニュース

プロ野球一球速報

おみくじ

+ 大いなる陰謀 (特別編) +

大いなる陰謀 (特別編)

ロバート・レッドフォード
おすすめ度:★★★★★
最安値はこちら!

Amazon.co.jp



何のための戦争なのか?
おすすめ度 ★★★★★

時差のある三箇所での物語が、絶妙に絡み合いながら同時進行します。キャスティングが絶妙で、上院議員を演じるトム・クルーズは、カッコマン的なその風貌からして、自信たっぷり嫌味な政治家ぶりの今回の役は、彼をおいては考えられないほどハマリ役。
ベテランジャーナリストを演じるメリル・ストリープは、これまで彼女が演じた数多くの「社会派」的なキャラクターを思い出させ、これまたハマリ役。
60年代に反戦活動家だったことを匂わせる大学教授にロバート・レッドフォード。この役は、リベラル派である彼自身を投影していることは明らかですね。

自分の名声と利権のみを考えている政治家、その要求に抵抗しなかったマスコミ、腐りきった状況をシニカルにながめながら、自分の穴にこもっている学生、なんとかしなければならないと思いながら、なすすべがない大学教員、これらの四者がともに批判されている。
何のための戦争なのか? 徴兵制、人種問題、マスコミ、政治など、シリアスで思いテーマが満載。メッセージ色が強すぎることや、ほとんどが会話を読むことに集中させられるし、ドラマチックな展開もごくわずかなので、このあたりが評価が分かれるかもしれません。

尻切れトンボみたいなラストシーンは、まさに「さて、映画を観ているあなた達はどうする?」といわんばかり。まさにレッドフォードからの問いかけそのものです。



現政権を堂々と批判する映画を劇場公開できるという凄さ。但し、邦題は違います。
おすすめ度 ★★★★☆

タイトルの「大いなる陰謀」は全く内容に即していません。どこが陰謀???
っていうか、その邦題自体が「大いなる陰謀」?

新進気鋭の国会議員が仕掛けるアフガニスタンでの対テロ掃討の新作戦。
議員とその極秘作戦についてインタビューする女記者。
そして、その作戦に愛国心から参加した2人の元・学生とその大学時代の恩師。
恩師と現在の恩師の講義をサボり気味な不良学生。

3組の話を中心に展開するのは・・・イラク占領に端を発する米国の現政権への痛烈な批判である。
「多くの犠牲を強いて、一体何を得たのであるか?」と。

凄いな・・・・。こんな現政権をあからさまに批判した映画を堂々と公開できる・・・って。
アメリカの自由は一応は保障されているようだ。

議員の机上の論理による作戦遂行に道理がないことを感じつつも「ペンは剣よりも強し」とばかりに表立っての反抗行動も取れず、結局は「権力に屈してしまう女記者」が悲しい。

自らの信念と友情に殉じようとした学生2人も戦場にその若い命を散らせることになった。

全編を通してアクションは僅か。後は只管に「対話」である。
「正義」を理想とし、誰しもがそれを貫き通したいと考えるのだが、現実の壁の前に跳ね返される。

ままならなさと、失望と。天秤の両側に乗せても容易に釣り合いは取れない。



今、何をすべきか考えよう
おすすめ度 ★★★★☆

豪華キャストによる社会派ドラマ。
3ヶ所での様子が同時進行する構造です。
テロ戦争に関わる三者の思惑、政治家の野望、マスコミの有り方、今、何をすべきかを若者に問い掛ける。
片や、戦場では有望な若者達が犠牲になって死んで行く、見ていて切なくなりました。
命の尊さと戦争の愚かさを痛感させられます。
ラストで、あの若者は何を感じ取ったのだろうか?
重いメッセージを投げかける映画です。



これは考えさせる映画ではない!論争をしかける映画だ!
おすすめ度 ★★★★☆

 題名は、レッドフォードの昔の映画2つを合わせたもの。原題を直訳した方が、観客にはずっと伝わりやすかっただろう。昔も今も、戦争では指導者と兵士の構図はあまり変わっていないということ。
 政治とマスコミと教育と学生たち…。アメリカで最も堕落してしまった4つに関わる人たちの、良心と使命感の葛藤を描いた秀作である。上映時間のほとんどを登場人物たちの議論で成り立たせている作品など、近年では想像できないほどリスキーである。ましてやトム・クルーズにいたっては、誰からも好かれないだろう保守派の大物議員の役どころである。
 3大スターが出演しているが、主役は戦場の非白人兵士とレッドフォードの相手をする学生の若手3人である。ベテランたちの役はそれぞれ汚辱に満ちているが、若者たちは何ものにも染まらず純潔のままでいる。そして物語は、その若者たちに未来を託すかたちで突然終わりを迎える。
 テーマは登場人物の台詞のように、「考えるだけに終わるな。行動しろ!」である。少なくとも声を上げなければ、今後も9・11やアフガニスタン、イラクは避けられないし、誰も行動しなければおそらくアメリカやイギリス、日本などは世界からさらに孤立してしまうだろう。
 ハリウッドの映画の質は歴史的に見ても地に落ちた感があるが、まれに本作のような作品が登場するという器の大きさがあり、決して滅びない。ジョージ・クルーニーをはじめとする、現代社会に対し批判的なまなざしで映画製作に臨む著名人も増えている。アメリカは国として脅威であるが、尊敬できる国民が多いことも事実である。
 レッドフォードやトム・クルーズは行動した。次は見ている側の問題だ。


メリル・ストリープ 最新動画

メリル・ストリープ の最新情報

ノースフェイス メリル・ストリープ 平井和正