パーム (32) 蜘蛛の紋様 <3> (ウィングス・コミックス)
連載開始当時から読んできたパームは、私にとってバイブルといえるほど共感するお話です。
特にジェームスの一挙手一投足は、読みながら笑ったりボロボロ泣いたりと大変な思いをします(笑)
ストーリーが終盤にきて、各登場人物の過去が語られる「蜘蛛の紋様」ですが、その昔作中で語られた「神様はとてもまともな織物師じゃない〜」という言葉を思い出しながら読んでいます。
それはたぶん、この「蜘蛛の紋様」の蜘蛛というキーワードと、作者が糸を紡ぐようにしてこれまで物語を織り上げてきたという感慨が深いからでしょう。
物語の本当に初期のころに語られた言葉が、何年も経って(巻数も進んで、実際にも時間が流れて)からリンクする、この物語の織り手である作者は、語り部というよりは、まさに神のようです。
色んな事にくたびれたなぁと思うような時に読むと、読み終わった時にはいつの間にか力をもらっているので、きっと一生読み続けると思います。
1冊手にとってしまうと結局全部を読み直してしまう、そんな底なし沼のような魅力があるお話。
絵柄が独特で今の流行りの絵に慣れた人にはとっつきにくいかもしれませんが、この作品は、絶対に食わず嫌いは損ですよ。
パーム (35) 蜘蛛の紋様 <6> (ウィングス・コミックス)
これまでの数多くの話の中の小さなエピソードや沢山の台詞で感じていた疑問が明らかになる作品になっています。J.Bほどの人物が何故こんな事を?と思っていたもやもやのほとんどが解消されます。
またカーター達の恋愛についても少し触れています。こんな切ない愛のかたちがあったのかと、
また、もどかしげな彼ららしいと感じました。
登場人物を深く知るために楽しめる巻になっており、物語は進みませんが、
それに不満を感じさせないエピソード集に仕上がっています。
青また青―獣木野生短篇集 2 (ウィングス文庫―Wings comics bunko)
短編を二作品収録。21歳でシングルマザー。新人の小説家のビダー ヴォイドのリアルで生々しい生活を描いた「青また青」。意味は「憂鬱また憂鬱」。
そして、2821年の砂漠化した地球のSFもの「2821COCACOLA」。戦争を題材にしながらもところどころにユーモアをちりばめた反戦作品。パームの主要キャラが出演。どちらも、獣木野生先生が旧ペンネーム(伸 たまき)のころの懐かしいもの。
涼季(シシラ)
SAKURAさんの音楽を聴いてみたくて何となく購入してびっくり!力強い声なのに大人びた曲調。あっという間に私の思い出のアルバムになってしまいました。あまりにも良いので友達にもプレゼントしました。絶対聴いて欲しいアルバムです。SAKURAさんのとりこになっちゃいますよぉ。
リモート Vol.1~5 DVD-BOX
氷室光三郎警視(堂本光一)が婦人警察官の彩木くるみ(深田恭子)を携帯電話でリモートコントロールしながら事件を次々に解決していくお話です。現実ではまず絶対にありえないストーリーが微妙なリアルさを伴って次々と展開していく様子に目が離せませんでした。
事件の展開に伴うサスペンスと所々に織り込まれたユーモアが適度に融合したドラマだと思います。何といっても事件を怖がりながらも健気に一生懸命立ち向かって行く深田恭子扮する婦人警官が可愛くてキュートです。私はこの作品で深田恭子のファンになりました。また冷徹そうに見えながらもたまに人情味のある発言をする氷室警視を演じる堂本光一にも好感を持ちました。
また脇役達が織り成すユーモアもなかなかいい味を出しています。いつもいいところでくるみに逃げられる玉木宏、氷室警視の助手役のKONISHIKIなどもドラマの展開にバラエティを与えてくれました。