Siamese Dream
スマッシング・パンプキンズの全米アルバム・チャート10位にランクインし、 プラチナ・アルバムを獲得、人気を不動のものにしたセカンド・アルバム!!シングルM3「Today」がヒットし、日本でも初期の大ヒットを記録。今作は、重厚なリズムに2本のギター、静と動のコントラスト、ストリングスの美、アコースティック・サウンドが魅力的であり、スマパン・サウンドを確立した超名盤。当時はアンダーグラウンド出身者的マナーに欠けるため、賛否両論あったが音のみと対峙すると如何に完成度の高いロックだと言うことがわかる。
Siamese Dream
スマッシング・パンプキンズの全米アルバム・チャート10位にランクインし、 プラチナ・アルバムを獲得、人気を不動のものにしたセカンド・アルバム!!シングルM3「Today」がヒットし、日本でも初期の大ヒットを記録。今作は、重厚なリズムに2本のギター、静と動のコントラスト、ストリングスの美、アコースティック・サウンドが魅力的であり、スマパン・サウンドを確立した超名盤。当時はアンダーグラウンド出身者的マナーに欠けるため、賛否両論あったが音のみと対峙すると如何に完成度の高いロックだと言うことがわかる。
シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)
休暇に出かけたクイーン父子は、一夜の宿を借りた邸宅で山火事に囲まれ、進退窮まる。おまけにその家ではヘンな研究が進んでいるわシャム双生児はいるわで、ただならぬ雰囲気。そして殺人。トランプの札を使ったダイイングメッセージもの。また、事件の進行と山火事の恐怖が平行し、閉じ込められた人々をおいつめる。
クイーン作品における、探偵エラリーに対する作者の視点は何故か非常に執拗、あるいは女性的だと思う。何故、男が書いている男の探偵の話で、その探偵の着替えやら水泳シーンやら(『エジプト十字架の謎』)全裸やらが丁寧に書かれるのか!非常に気になっている。問題の全裸シーンありがこの作品(この作品だけだが)。とても不思議だ。
Siamese Dream
好きなアルバムは数あれど、好きなバンドリーダーは数いれど、ぼくにとって好きなバンドはひとつしかない。スマッシング・パンプキンズ。一人のカリスマに引っ張られたバンドもいいが、メンバー全員が個々に強烈な輝きを放っているバンドの方が、バンドとしては魅力的だ。中でも彼らの第2作であるこの「サイアミーズ・ドリーム」は、あふれる若さと個性、そして完璧な構成をもった、名盤中の名盤。
ビリー・コーガン(Billy Corgan/vo,g)を筆頭に、ジミー・チェンバレン(Jimmy Chamberlin/d)、ジェイムス・イハ(James Iha/g)、ダーシー(D'arcy/b)の4人の才能の結晶が、スマパンの音である。ビリーの、高慢な音楽家には一聴きでボーカル失格の烙印を押されそうなしゃがれ声が大好きだ。ジミーの攻撃的でいて緻密なドラムが大好きだ。ジェイムスの一音一音を大切に選んでひく優しいギターの音色が大好きだ。ダーシーの美貌、そして黙々とひくベースが大好きだ。このバンドが鳴らす音が大好きなのである。
NIRVANAのプロデュースなどで有名なプロデューサー、プッチ・ヴィグのもと、度重なるセッションとビリーの完璧主義の果てに生まれたこのアルバムの魅力は、何といっても絶妙な抑揚のつけ方にあると思う。それは一曲レベルでも、作品としてでも言えることだ。曲の中で幾度も波が寄せては返す。ビリーは腹から搾り出すようなさびた金属音で叫ぶように歌ったかと思えば、次の瞬間は果実酒のとろけるような甘い声でリスナーを包み込む。その満ちひきにあわせて盛り上がっては冷める楽器演奏。さらには攻撃的なロック色の強い楽曲で心臓をばくばくさせたかと思えば、優しい優しい子守唄のように穏やかで美しい楽曲が配置される。このハイ&ローの絶妙なさじ加減、それがぼくを虜にした。
#1"Cherub Rock"のイントロ、ドラムロールからギターが乗っていく、あれを聞いただけで終わりまでヘッドフォンをはずせなくなる。#3"Today"のポジティブな歌詞、歌。#4"Hummer"でのビリーとジェイムスの美しいギターハーモニー。#6"Disarm"の泣きたくなるほど純粋なメッセージと壮大なアレンジ。#9"Mayonaise"がイメージさせる夕焼けに踊る光の結晶たち。#10"Silverfuck"のいたずらっ子のようにおどけたロック。そして最終曲"Luna"の全てを許すかのような夜の訪れまで。
このアルバムには、日が出ては沈み、生まれては死に、その中には幾度も潮の満ちひきがあって、時に起こっては泣いて笑って…そういった生の営みすべてが詰まっているような気がする。