Syrup16g
俺は今までこのバンドが好きで、アルバムは全て持っていますが、解散発表を知っても「あぁ、邦楽で聴くバンドが減るなぁ…」程度のリスナーでした。実際発売から一週間以上経ってから買いました。
…でも、このアルバムを聴いてボロボロに泣きました。 25歳♂にも関わらず(笑)
色々なメディアでレビューを見る限り、このアルバムに対して「毒が少なくなり、重さがない」と言う見方が多数のようですが、むしろ自分の意見は逆に「ここまでむき出しのシロップは初めて聴いた」です。
今まで五十嵐さんの曲から感じていたのは、全てをぶちまけたいけれど、それができないから毒を吐く「もどかしさ」のようなものでした。
正に「青春映画」のような。
だけどこのアルバムは違いました。 ひねくれたコード進行や変拍子、奇を衒った言葉は影を潜め、あるのは美メロと裸の言葉。 そして自分の苛立ちと優しさをしっかり見据えた大人。
「青春は終わったんだよ。でも迷いまくって大人になったのは間違いじゃないんだよ」と少し哀しそうに笑う五十嵐さんがここにいます。
このアルバムを聴いて、泣いて、初めてこのバンドのファンだったと自覚しました。
長文申し訳ありませんでした。
いつか、大人になった五十嵐さんにまた会えますように。
遅死10.10 [DVD]
この異様な雰囲気はやはりシロップ独特のもの。それが伝わってくる。
視聴しているとだんだん眠くなり幻想的な世界へ連れていかれそうになる。
音質は野音なので、あまり良くない(前作は良い)し、五十嵐氏のが枯れている(かすれているのではない)印象を受ける。
ライブなどで聴くと、ここ最近喉を傷めているように思える。少し前はそうでもなかった。ライブのしすぎか?
しかし、野音独特の空気と素晴らしい演奏力と共に奏でられる声は、本当に頭にしみ込んでくる。
水色の風なども歌われているので、やはり買いのDVD。
ただ気になるのは、編集のしつこさである。カットが異様に多く、
画面がちかちかして見にくく、ライブという臨場感にかける気がする。
次作でそれをもう少しおさえれば、作品として良くなると思う。
五十嵐さんはどっかで言ってたと思うんですが、「Syrup16gは自分の青春である」と。
青春の引き延ばしであると。
しかしこの日、進んでいくライブを観ながらなんとなく、私の青春もとうとう終わってしまうような、そんな気持ちがしました。
私の青春でもあったんだと思っています。
多くのファンにとってそうではないでしょうか。
単に「青春時代の思い出」じゃなくて、彼らの歌や音楽それ自体が、青春を鳴らしているというか。
彼は自身の青春を歌いながらも、同時に私の、多くの人の青春を歌っていたような気がします。半ば錯覚なんでしょうが。
青春とは・・ここでは、子供から大人へ至るまでの心の変遷のような意味合いでしょうか。
彼らはその過程にある様々な心を表現したのだと思います。
彼はただ自分のことを歌っていただけでしょうが、結果的に多くの人のことをも歌っていました。
人の心はいつまでも同じままではありませんが、Syrup16gの歌を聴くと、昔の心がそこに閉じ込めてあるように感じられて、とても愛おしい気持ちになります。
そういえば、
ライブ前に、「『翌日』で絶対泣くわ」と思ってたけど、実際に最後のアンコールでの『翌日』『Reborn』は、既に涙もかわいて、晴れやかな気持ちで聴いたのを覚えています。
(そのまえに泣きすぎてた感もあるが・・・)
そこまで計算してセットリストを練っていたのかどうかは分かりませんが、
私にとっておそらく一生の中でも特別な素晴らしいライブでした。
the last day of syrup16g(通常盤) [DVD]
びっしり埋まったの会場内の独特の濃い空気にいきなり飲み込まれてしまった。
ステージ上の人間たちの一挙手一投足も見逃さないというような張り詰めて
いながら、優しく見守るような一体感が画面を通してでも伝わってきた。
そんな中、演奏する側も何かに追いたてられるかのように全速力で駆け抜けるように
これまで出したアルバム中からの曲を程よいバランスでつないでゆく。
もっと何か言葉を挟んで欲しい気がするも、いったん動きを止めてしまうと
色んな想いを入り混じった異様とも言える会場の空気に飲み込まれてしまいそうにも。
この日、この一瞬に賭ける、これが最後でも構わないといったふうな気迫のこもった姿に
見ているこちらも思わず手に汗握りしめた。
その貴重な瞬間に立ち会えなかった残念な者として、このDVDを見て、
ようやく初めて「シロップ解散」を実感できてしまったのが辛かったが、
あんなに大勢の人の中、いいライブで最後を迎えられたことに拍手とともに、
「ありがとう」「さようなら」「これからも…」様々な言葉が浮かんできた。
余計な演出が無いありのままだからこそ、一つ一つのシーンが際立って見え、
どこを切っても見どころと言える映像となっていたように思う。
何度も見直したいと思う反面、一度通して見終わった後は、
しばらくは見たくないような複雑な気持ちになるほどの余韻が残った。
特典の方は、もう少しメンバー均等に映してくれたらなと思いながらも、
NHKホールでの解散宣言、武道館までの動きを追ったもの、武道館をやり終えた後の
燃え尽きた姿が見れ、これはこれでいいかもと思えるものに。
とにかく本編は、syrup16gという音楽に出会った全ての人に目にして欲しいと思える、
彼らの最後に相応しい姿がしっかりと記憶された作品となっている。
the last day of syrup16g [DVD]
びっしり埋まったの会場内の独特の濃い空気にいきなり飲み込まれてしまった。
ステージ上の人間たちの一挙手一投足も見逃さないというような張り詰めて
いながら、優しく見守るような一体感が画面を通してでも伝わってきた。
そんな中、演奏する側も何かに追いたてられるかのように全速力で駆け抜けるように
これまで出したアルバム中からの曲を程よいバランスでつないでゆく。
もっと何か言葉を挟んで欲しい気がするも、いったん動きを止めてしまうと
色んな想いを入り混じった異様とも言える会場の空気に飲み込まれてしまいそうにも。
この日、この一瞬に賭ける、これが最後でも構わないといったふうな気迫のこもった姿に
見ているこちらも思わず手に汗握りしめた。
その貴重な瞬間に立ち会えなかった残念な者として、このDVDを見て、
ようやく初めて「シロップ解散」を実感できてしまったのが辛かったが、
あんなに大勢の人の中、いいライブで最後を迎えられたことに拍手とともに、
「ありがとう」「さようなら」「これからも…」様々な言葉が浮かんできた。
余計な演出が無いありのままだからこそ、一つ一つのシーンが際立って見え、
どこを切っても見どころと言える映像となっていたように思う。
何度も見直したいと思う反面、一度通して見終わった後は、
しばらくは見たくないような複雑な気持ちになるほどの余韻が残った。
特典の方は、もう少しメンバー均等に映してくれたらなと思いながらも、
NHKホールでの解散宣言、武道館までの動きを追ったもの、武道館をやり終えた後の
燃え尽きた姿が見れ、これはこれでいいかもと思えるものに。
とにかく本編は、syrup16gという音楽に出会った全ての人に目にして欲しいと思える、
彼らの最後に相応しい姿がしっかりと記憶された作品となっている。