ANGEL TOUCH
本作は鳥海氏がアレンジで参加しておられますのでかなり楽しみにしてました。
が…なんせ音が古臭いです!!打ち込みは進化が早いだけあって古さがはっきりわかってしまうのが嫌ですね。(10代前半の方が聞けば逆に新鮮かもしれない。)
しかし彼女のファニーでハスキーな聞くと胸が愛おしくなる歌声は何年たっても古さを感じさせず健在です。
しかしもう彼女の新作は聞けないんだろうなぁ…天才は短命だね。
心よりご冥福お祈りいまします。
Live at Folsom Field Boulder Colorado [DVD] [Import]
ほぼ間違いなくリージョンフリーです。ライブDVDでは前作にあたるListener Supportedが、ライブアルバム制作のついでにビデオ撮りしたという印象に対して、今回の作品はDVD制作を前提に撮られたような感じで、映像はかなりまとまったものになっています。このところオープニングで演奏されることの多い1からいきなり大盛り上がり大会ですが、2はここでした聞けない、未発表曲。聞き所は5~6のアルバムの流れにそったメドレー。元々セッション色の強い6では延々ソロが展開されます。またコンサート本編の最後にあたる17(このDVDは確か一枚ものです。)では、見ているこちらも血管が切れてしまいそうなほど、すごい演奏を聞くことが出来ます。一点不満はGray Streetが演奏されてないことぐらい。彼らのライブはどれをとってもすごい内容のものばかり。ぜひ日本にも来てほしいですね。
Bedknobs & Broomsticks [VHS] [Import]
1971年制作のディズニー映画です。1964年制作のメリー・ポピンズの時と同じ、ロバート・スティーブンソン監督です。
この映画は原作があり、ナチス・ドイツが台頭しイギリスにも攻めてこようとしていたころ、イギリスの田舎で通信教育で魔法使いになる勉強をしていたあるおばさんが、ロンドンから疎開してきた3人のこどもたちや頼りない手品師のなりそこないの男性らとともに、魔法を使って田舎に展示してある昔の鎧や兵隊のコスチュームを動かして、上陸してきたドイツ兵を追っ払う、というものです。
イギリスに住むインテリなおばさんが人知れず魔術を学んでいる、というのも、なんかハリー・ポッターが生まれるイギリスらしい物語ですし、我が物顔にヨーロッパ中を蹂躙していたドイツがイギリスにもやってくるのを、なんとしても防ぎたい、というイギリス人の心意気が伝わってくるような楽しい話になっています。
映画のほうも、そのなんとも美しくかわいらしい、田舎のおうち、景色、うちの中のイギリスの家具やこじんまりとした快適な感じ。また、おばさんが魔法を取得するまでのアニメの世界での楽しさや、ロンドンに謎の本を探しにいくところとか、本当にわくわくするようなおとぎ話風に作られていて、メリー・ポピンズが出来上がったのと同じ神経の細やかさ、制作能力のレベルの高さ、だと思います。
主演のおばさんはアンジェラ・ランズベリーです。ジェシカおばさんの事件簿?とかテレビで見たことあります。この映画でもスタイルよく、踊ったり、魔法のほうきに乗る練習をするところなんか、すごく魅力的な動きを見せて、さすが女優だなー、と思います。
この映画の原作でも、きっと若い女性ではなく、おばさんが田舎で魔法を勉強していたんだとは思うのですが・・・
やはり映画だと実際に視覚に顔が見えるので、本で物語を読むのとは印象が違います。メリー・ポピンズだって、ナニーはある程度落ち着いた女性です。だけど、きれいなジュリー・アンドリュースが若々しく演じて、それを若さいっぱいの動きができるディック・バン・ダイクが支えて、大成功しました。この、ほうきにのるおばさんも・・・アンジェラ・ランズベリーは素敵な女性だけど・・・でも、やはりもっとヒロイン、人気者になれる、うつくしく若々しい女性がしっかりものの女性を演じていたら・・・そして、相手の手品師の男性ももっと素敵だったら・・・たのしい映画になったんじゃないかなー…残念です。
アンジェラ・ランズベリーは、すてきなんです。もし実際こどもになって田舎に疎開したら、魔法のほうきに乗るあんなおばさんが目の前にいたら・・・!!!本当にわくわくドキドキ大冒険!!でしょう!そして最後には鎧兜をたくさん動かして、ドイツ兵を追っ払うんですから!しかし、スクリーンの上にあの、口元や眼元がブルドック風に下に下がったおばさん然とした顔が現れると・・・やはり、あんまりわくわくドキドキできないのでした・・・・残念です・・・
Surprise
これは超お薦めの、極上のJ-POPです。80年代初頭にリリースされたCINDYの二枚のアルバムからのベストセレクションなんですが、今聴いても、古さはまったく感じられません。自信を持ってお薦めすることができます。曲も、歌詞も、ポップだけど奥が深く、柔らかで、しかも透明感があり、アレンジも申し分ありません。
めぐりあいの果てに (ソフトバンク文庫)
ヒロインとヒーローは高校の同級生です。
クールで何事にも動じないヒロインも、過去にヒーローから受けた仕打ちは忘れられず、今でも深く心に残っています。
男勝りな性格ですが、スタイル抜群の美女なので、セクシーで女らしい印象です。
遊び人だったヒーローは、離婚などをとおして精神的に大人になっていました。
(過去のヒーローはいい加減すぎますよ‥)。
心理描写に重点がある、少しダークでほろ苦い感じのロマサスでした。
ヒロインの気持ちが上向いていくに連れて、雰囲気も明るくなっていきます。読後感はいいです。
サスペンスとしては、中盤以降、動きが出て面白くなります。
(途中、もう少し心理描写が短くてもいいのではと思いました。気が滅入ります)
クールな中にも陰りや哀愁ただようのが、このシリーズの特徴なのかなと思いました(次作のヒーローもそんな感じです)。