Scalaスケーラブルプログラミング[コンセプト&コーディング] (Programming in Scala)
濃いです。難しいです。Javaを何年もやってても歯が立ちません。
関数型言語をやっていれば違うのかもしれませんが、Scalaの概要
を知りたいという方には不向きです。
ただ、最近はネット上でも日本語の入門記事が出てきているので、
この本で確認しながら学習を進めることはできると思います。
忙しい開発者が地道に長く「楽しめる」(あるいは、苦しめる)
本です。他の本に3000円も出すなら、5000円近くのこの本をまず
買うべきです。
日本語訳の文章はこなれていますし、読解に苦労することはなく、
すらすら読めますし、サンプルも短いです。長いサンプルは内容
を理解するのが面倒になってしまうので。(しかし、いかんせん
言語仕様がややこしい、というかJava屋にとっては突拍子もない)。
また、この本で目につくのは、著者が「プログラマが何をしたいと
思うのか、あるいは何をしでかしてしまうのか」を熟知しているこ
とです。ここが著者(Scalaの作者含む)を信頼できる点です。
単に理屈だけではなく、実際に多くのプログラムソースに触れ
てきた経験から生み出されているものという感触があります。
一つの巨大な言語仕様を創りだすだけあって、その知識は多岐
に渡ることが想像できます。