瞳バイブレーション (CCCD)
2003年12月から有線でかかっていて気になった曲です。
テンポのいい、明るい曲調がイイですね。ハスキーな歌声も特徴があって好きです。
詳しい情報はまだわかりませんが、CMなどで使われたら間違いなく売れる曲だと思いますよ。
うちにかえろう~Free Flowers~
少し前(と言っても約3年)に、NHKのCFに使われていた曲でした。 プロジェクトXにかぶせたCFだったので、もしや「中島 みゆき」さんの新曲か?と思ってCDを探した記憶があります。
ハスキーで声量もある、実力もありそうなのに、新作が出てこないですね、ちょっと気になります。
パンドラの匣 [DVD]
太宰治が、パンドラの匣(はこ)を開けてしまい混乱する世に、
匣の隅に残されていた希望という字が書かれたけし粒ほどの
小さな光る石を探し当て、陽の当たる場所で書いた小説で、
「玉音放送」を境に、新しい男に生まれ変わろうと決心した青年の、
“健康道場”と称する風変わりな結核療養所での日々が、
ユーモアに富んだ軽いタッチで描かれています。
この小説の最大の魅力は、主人公が密かに思いを寄せる看護婦
竹さんとマア坊の存在でしょう。
品性の光を放つ月のように神秘的な竹さんと太陽のように明るく
天真爛漫なマア坊。
口癖が「いやらしい」の竹さんに対して、マア坊は「意地わる」と、
どちらも言葉に色気が含まれていて、主人公でなくても男心を擽られます。
映画でも、療養所での患者(塾生)と看護婦(助手)の挨拶
「やっとるか」「やっとるぞ」「がんばれよ」「よし来た」や、「ア、ト、デ、ネ」
「うち、気がもめる」など小説に書かれてある言葉がそのまま使われていて、
竹さん役の川上未映子(芥川賞作家で映画初出演)や
マア坊役の仲里依紗(金歯を嵌めて好演)の口から発せられると、
日本語の響きの良さがストレートに伝わってきて、
ドキリとさせられてしまいました。
太宰治は本作で、『芭蕉がその晩年に「かるみ」というものを称えて、
それを「わび」「さび」「しおり」などのはるか上位に置いたとか、』と
文中に書いているように、すべてを失い、すべてを捨てた者の
平安の中にある「かるみ」を表現したのですが、
1947年に「看護婦の日記」のタイトルで最初に映画化された作品を
太宰治が観て、本当の意味での軽薄さ“かるみ”が作品にはないと
酷評したそうです。
その後60年以上の歳月を経て、冨永昌敬監督によって再映画化された本作は、
ジャズミュージシャン菊地成孔のヌーベルバーグ風の軽快な音楽が印象的な、
お洒落でポップな雰囲気のある“かるみ”を備えた作品に仕上がっていて、
天国の太宰治も納得の出来栄えになっているのではないでしょうか。
頭の中と世界の結婚
演奏はシンプル。歌声はエモーショナルで……歌い上げてくれています。理想的な歌声。
感動しました。一回聴いて、
「名盤だ」
と、思いました。
こんなアルバムは本当に久しぶり。
もちろん、捨て曲なし。
最高です。
こんなアルバムを埋もれさせてしまっている日本の音楽シーン、音楽ジャーナリズムが心配です。
……そこまで思わせてくれます。
7曲目、「結ばれ」、
ジャニス=ジョプリンとジミ=ヘンドリクスの共演が……現実化した……!
本当に、最高。
ありがとう、川上未映子さん。
ヘヴン
何ども読みたい小説は何冊かあるけど、2回連続で読んだのは今回が初めてでした。それほど興味深かった。
川上さんが普通の文体で、いじめをテーマに小説を書いたというのに興味が沸いて、今回読んだことで作家の熱というものをはっきりと感じる、そんな作品でした。そこには作家独特のひやりとした諦観があり、表現者としての少し熱すぎるくらいの思いを感じることができました。そういった意味でも、久しぶりに小説を読むことのすばらしさを感じました。
百瀬の存在は理性を揺さぶるし、だからこそもっと知りたくなりますね。個人的には百瀬の選択は首を振りたくなるけど、百瀬の考えには納得する。百瀬が自分を凌駕するものと対立したときの姿を描いて欲しかったです。
最後に斜視の手術を受けてくれたことはホッとしました。意味は意味でしかないということもまたひとつなんだって、いつかコジマも受け入れてほしい。