奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! (ビタミン文庫)
朝食は大切、といわれる。しかし起きてすぐに食欲などない。私のまわりで朝からもりもり食べている人は2種類。一つは晩酌が長く、おつまみばかりでろくろく夕飯を食べていない人。もう一つは普通のビジネスマンではありえないほど長く寝ている人。そりゃ朝おきたら腹減ってるでしょ。しかし朝たくさん食べるとまた眠くなったり、活動はしづらい。もともと私は朝はコーヒーか紅茶、あるいはオレンジジュースだけの人だった。それを飲んでトイレへ行って会社へ行く。体が軽い。べつに空腹など感じないし、胃が空だと腸がよく動いて雲子を出し切れる感じもする。朝食なんて食べない方がいいよ、と思っていて、この本に出会い、読んで納得。やっぱり自分の体の調子を自分で感じとっていた私は正しかったかも、と思っている。
薬害C型肝炎 女たちの闘い―国が屈服した日 (小学館文庫)
この本を読んでみて、いかにこの「薬害C型肝炎」の問題を知った積もりになっていたかを思い知りました。
それなりに関心を持って、この問題の報道に注意していた積もりだったのですが、第5章もほとんど知らず、知っていたのは最後の第6章の部分だけでした。
結局は、「418人リスト」が出て、世論が大騒ぎを始めてからでした。
従って、ここに登場する原告の人たちが、5年間と言う長い間、「命」を担保として戦い続けた苦しみは全く知らなかったということです。
それでなくとも医療関係の訴訟は難しく、なかなかその責任を追及する手だてがありません。
今回は、それに加えて「官僚の壁」です。
ここに立ちあがった女性たちの強さをしみじみ感じました。
この本を読んでいる間にどれだけ涙を流したでしょう。
書かれている文章自体は、決して上手いとは思いません。
しかし、そこには「真実」の持つ強みがあります。
そうした彼女たちの苦しみに裏打ちされた強い思いが、世論を、国を動かしたのでしょう。
それにしても、官僚の怠慢にはほとほと嫌気が差します。
それに、与党の「族議員」にも。
何回、同じ事を繰り返せばいいのでしょう。
いつになったら、本当の意味の官僚制度の弊害を無くす「改革」が行われるのでしょうか。
注射器肝炎―誰も語らなかった医原病の真実
1989年に提訴され2006年に最高裁判決が出た「札幌のB型肝炎訴訟」は、単に札幌の5人の原告が提訴した裁判だと思っていたが、著者がB型肝炎患者救済のために提起し、弁護士と相談し原告になってくれる患者を集め提訴したものであったことをこの本で知った。この裁判は17年にもおよび、2006年に最高裁で集団予防接種をB型肝炎の感染原因と認め、国の責任を認める判決が出た。著者は本書の中で「B型肝炎のゆえに、病院でも経口感染でもするかの如き差別をされ、過度の安静を強いられ、人生を狂わされたB型肝炎患者の救済は急務であると考えた。」と、提訴に至る思いを述べている。著者である美馬医師がいなければ、この裁判は無かったのだろう。また、本書には具体的な医師名、地名、病院名、患者名まで記載があることにも驚いた。17年にも及ぶ「札幌のB型肝炎訴訟」で最高裁判決を勝ち取った著者は、B型肝炎もC型肝炎も同じ「注射器肝炎」として、今度はC型肝炎解決に臨んでいる。本書の最終章は、「いつまで国民を騙し続けるのか」との章題がつけられている。