もうガマンできない! 広がる貧困
シングルマザー、多重債務者、障害者、日雇い派遣者、過労死被害遺族、外国人DV被害女性など、貧困によってさまざまな困窮におかれた「当事者の声」を収録している。さらに、解決に向けて、どうしていったかも記載してある。
さらに、ひとつひとつの声にたいして、その道の専門家や活動を行っている方々がコメントし、解説している。
さまざまな声を収録しているので、当事者のケースが変わるたびに心を入れ替えて読まなければならないので、一気に読むのは難しい。
これは、ひとつの告発書であるのだろうけれど、むしろ上記にあげた困窮している方々が手にとって欲しい。たとえば、借金をあちこちで借り、闇金にまで借りるようになり、多重債務者となって適切なアドバイスを受けられる場所が見つからず、夜逃げして、ホームレスになったり、自殺してしまうのであれば、この本を読んで、生きてほしい。
残念ながら、価格は1300円プラス税だ。500円以下ならまだ入手しやすいだろうに…。
それでも、解決策が間違いなく得られるので、なんとか入手できたらと願う。
私自身、多額の借金をすることは今までなかったが、もし多重債務者となってしまったら、解決策がわからなくて、もうだめだ、自己破産しかないという程度しかわからなかった。
信じがたいかもしれないが、どんなに難しい状態に陥ってしまっても、解決策はある。
解決策を知るまでが大変なのだが。
本書の巻末には、困窮の内容によって、どこに相談すればまちがいないかという一覧も掲載されている。
だから、生活苦で借金するなら本書を買った方がいい。
本書の帯には、雨宮処凛さんがコメントしている。
「貧乏も、職がないのも、生きづらいのも、決して『自己責任』ではない。」
他の方のレビューにもあるが、読後には、誰であっても「生きづらいのは、理由は、すべて自己責任」とは言えなくなる。
この~!!(もうがまんできない) [DVD]
じゃがたらを評して「ロックの最高到達点」と言ったのは、ロッキンオンジャパン時代の山崎洋一郎だったが、正にその通りである。寿町のライブ映像に写し出されるのは、普段ロックなど聴かないような市井の人達が熱狂する様だ。じゃがたらの音楽が、現代を生きていくための言葉とビートを持っている所以である。