女医とナース【淫虜】 (フランス書院文庫)
これまで色々とアダルト小説を読んできましたが、個人的にベスト5に入る内容です。平凡な医者である主人公と、気の強い女医と、可愛い看護婦の3人の揺れ動く心象がきちんと描かれていて、アダルト小説にするにはもったいない作品です。最後はハッピーなハーレムエンドになりますが、そこへ至るまでの経緯が無理なく描かれています。文体も非常に読みやすく、フランス書院の一部の作家諸氏にも参考にして欲しいくらいです。欲を言えば、最初の3Pの経緯と、3人が市立病院を辞めるときの周りの反応なども記載した方が良かったと思います。とにかくお奨めです。
空手小公子 小日向海流(44) (ヤングマガジンコミックス)
この巻は南とペリーの激闘が収録されています。凄いです。
強大な戦力差を前に追いつめられていく絶望感。
そしてそこからなんとか反撃の糸口を掴もうとする南の覚悟に読んでいて心が震えました。
この作品の良いところは追い込まれた時に超必殺技で逆転!みたいな現実離れな展開をするのではなく、リアルに本物の格闘技をしっかり描いているという点です。
絵も抜群に上手いですし、格闘技好きな人や挌闘漫画好きな人に自信をもって薦められる作品だと思います。
スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート [DVD]
サントラのコンサートって魅力的だなぁ〜〜と改めて感じたので雑感を・・・・
勿論その映画が好きだという前提ですが。
冒頭に映画のシーンの挿入から『Take a train ride』の演奏が始まり、そのLIVEの模様が映像として流れてきたとき、映画の中と現実のLIVEが入り混じって感動が"どぅわ〜〜"と湧き出てきました。
プロの演奏に体が熱くなりました。
本当は勝手に最初からガールズ達が出てくると思っていたので、本当は拍子抜けのはずだったんですが違いました。
感動して涙が出てきました。
「あ〜好きな映画のサントラLIVEって、やっぱめっちゃ素敵なんだ・・・・」って改めて思いました。
このSG/First&Lastコンサートは生では見られなかったので、DVDはめっちゃ楽しみでした。
でも先に発売されているCDも既に聞いてるし、同じようなものかな?なんてたかをくくってましたがやられましたね!(^ ^;Δ フキフキ
最高です♪
勿論その後のガールズ達の演奏を聞いても、涙がじわじわ出てきちゃってなんともいえない感覚でしたね。
本当に素敵なLIVEだったってことがよくわかるし、映画を愛する人たちの集まりって言うか出会いって言うか、調和って言うか、融合って言うか・・・・
なんて表現して良いかわかりませんが、本当にすごいな!って思いました。
ひとつの映画がこう言う出会いをくれる事があるんですね。
20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]
自分は原作のマンガは未見なので、原作と本作を比べて云々というのではなく、本作を独立した作品として見た場合のレビューだということを始めに断っておきます。
主人公のケンジと、ケンジの小学生の頃の友達が協力して世界征服事件の真相を突き止めるわけだが、小学生当時から年月が経って大人になったケンジ達が徐々に再会し、情報交換していく序盤はサスペンス感が漂っていてなかなか面白い。全体的に演出の粗さが目立つが、序盤はストーリーの絶妙なリアリティと緊張感でそういった欠点をスルーできてしまうのだ。問題はその後だ。中盤で緊張の糸がプッツリと切れてしまった。
原因は色々考えられるが一つは不必要と思えるシーンがあったこと。不必要なシーンの挿入は映画の流れを悪くし見ている側をつまらなくさせる。また原作マンガの膨大な情報量をせっせと処理したのか、短時間に色々なシーンを詰め込みすぎている感じがした。その他色々な悪因が重なって、序盤にあった絶妙なリアリティと緊張感を失っていく。そうなると演出の粗さだけが際立つ。
これらの過程を経てあまりすっきりしない心持ちで、終盤の巨大ロボット出現という状況を素直に現実として受け入れるのは容易な事ではないと思う。
恐らくこのストーリーがマンガとして紙面で展開される分にはもっと普通に楽しめるのだろう。だが実写映画ではそうはいかない。序盤だけなら4ツ星レベルの良さなのだが、全体的に見るとこのような評価となった。