DISCORdanza Try My Remix~Single Collections
耳なじみのあるシングルからアルバムの曲まで、TMRを知っている人も知らない人にもおすすめの一枚。
ノリが良いのでこれからの季節のドライブのBGMにも良い感じです。
My Revolution
渡辺美里の数ある曲の中で、最も有名な曲は紛れも無くこの曲だと思う。同時に最も当時の気持ちにタイムトリップする事を可能にする曲でもあるはずだ。
この曲の作曲は、小室哲哉なのは有名な話だろう。この前から既にTMネットワークとして一定の人気を得ていた彼だが、「提供作家」としてキャリアの起爆剤になったのは、やはりこの曲だろう。随所に彼らしい音作りを垣間見る事が出きるが、何と言ってもそのパワフルなリズムによって若者の力強さ、クリアーなサウンドによってこの世代の初々しさ瑞々しさを見事に表現できている所に凄みを感じる。そして、歌詞は、美里では無く他の職業作家に依頼していたというのは意外だった。この頃は、まだ自身で作詞を手掛けていなかったらしいが、それにしてもその事実を知らなければ彼女自身が、作詞を書いたのではないだろうか?と思わせる程に実に当時の彼女のフィーリングとマッチしている。つまり、溢れんばかりの若者ならではの前向きさを表現していると感じる。
その後も「teenage walk」「believe」等、若者こその前向きさを綴った曲をリリースするが、この曲が最もアグレッシブな姿勢を感じる。既存価値を破壊して新しい明日を掴もう、即ち「revolution」「革命」に例えている位なのだから。
そのような、若気の至りと言うか?我武者羅に何も恐れず、突っ走っていこうという気持ちは、年齢を重ねる度に躊躇されていく訳で、この頃の若者なら大なり小なり誰もが持つ価値観なのだと思う。それらの、ポジティブ精神を歌詞に込めた辺りが、単にビッグセールスを記録したという事実以上に、私を含めた人々に、素晴らしい程に懐かしさを届けてくれる要因なのかもしれない。
リリース:86.1リリース オリコン1位 44.5万枚