サブウェイ (ハルキ・ホラー文庫)
ホームの端にたたずむ幽霊母子の姿を見た地下鉄職員、地下鉄で死者と再会できるという都市伝説を信じてさまよう人々、駅の地下通路でコインを転がし側溝へ落とし続ける少女。
複数の登場人物の視点から、それぞれの人物と関わりのある死者との再会、あるいは再会を望みながら会えない様を描いています。
スプラッタ的な場面や心理的にゾッとする場面もありますが、死を人との関わりという視点から語るストーリーがキモでしょう。
そのようなテーマのために苦い読後感があるのですが、終盤の登場人物たちの姿は印象に残ります。
SUBWAY LOVE
内容は、地下鉄に乗る人々の写真。
老若男女さまざまな人が被写体になっている。
スタジオ撮りでは見られない自然な姿が見られる。
コンタクトも数ページあり、撮影の流れがわかるのも面白い。
これの現代版をやろうと思えば、進化したデジカメ技術のおかげで簡単に
できるのだろう。ただし、「スナップ写真」を「盗撮」と言い換えて
しまう妙な風潮がなくならないと、出版にこぎつけるのは難しい
でしょう。
サブウェイ・サイレンス
胸キュンのキラキラアーバンソウルを作らせたら最強なベニー・シングスがプロデュースした
ジョヴァンカの1st。まあウーター・ヘメルにしろベニーシングスワークに外れなどないのですが、
この1stも良い意味で黒さが無く超洒落た都市型アーバンソウル。
M-1"On MY WAY"はジャケットのアートワークそのままに軽やかに都会を歩くためのポップソング。
一曲目からベニー節炸裂。ソウルと言ってもUSのブラックミュージックにはない
(歌ってる本人はブラックですが)ある種のカジュアルさが心地よい。
まさに現在進行形のソウルミュージックでありポップスと言えるサウンドプロダクションが秀逸。
ジョヴァンカ本人がオランダではファッションスターらしいし、
リズム&ブルースが持つある種の情念みたいなものが無くて聴きこむというよりは
流しておくくらいでちょうどいいのが今的かも。まあ完全にシャレオツな音です。
サブウェイ・パニック [DVD]
70年代はパニック映画のブームで、「大空港」「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」などオールスター・キャストによる大作が大ヒットしていましたが、それらの作品群とは対照的に「ジャガーノート」やこの「サブウェイ・パニック」などのサスペンス色の濃い佳作も多く作られて、面白さは大作パニック映画に負けていなかった。
この「サブウェイ・パニック」にはスーパースターは出ていませんが、それぞれ個性的な俳優が出演していて、彼らの個性のぶつかり合いが面白かった。仏頂面でかったるそうなウォルター・マッソーは、普通だったら主役は張れないけれど、この頃のマッソーは「突破口!」「マシンガン・パニック」などのアクションやサスペンスによく出演していて、むしろあの顔と映画の内容のミスマッチが面白かった。犯人役のロバート・ショウも「スティング」「ジョーズ」に出ていた絶頂期で、この後は「ブラック・サンデー」で主役を務めるまでになる。両名優+マーティン・バルサムの演技合戦で魅せる一種のサスペンス映画(当時はパニック映画として宣伝されていた)だが、マッソーの怪演もあってなんとなくユーモラスな雰囲気もあります。
この作品、好きな人は本当に好きですが、今の若い人たちには、3人の名優(全員すでに亡くなっている)の名前はピンと来ないかも。
今年、トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ共演でリメイクが公開されるのも楽しみ。
SUBWAY EXPRESS LIVE IN BUDOKAN [DVD]
個人的に武道館物でのお勧め1番である.
永ちゃんの年末武道館は,まさに定例イベントであるが,この年は例年と異なっていた.それは,CD発売するもそれは古い曲(CBS-SONY時代)のリメイク版であったことだ.当然,この年のライブもこの辺から攻めてゆく曲目である.
いやはや古いファンは特に感激するだろう.ご無沙汰していた「ゴールドラッシュ」「鎖を引きちぎれ」「チャイナタウン」等々長者番付に掲載されていた当時のサウンドが響き渡るのだから・・・.もちろん,名曲「.I LOVE YOU,OK」も欠かさない.
しかし,定番となっている「止まらないHa~Ha」はやらなかった.ある意味,タオル投げが見れるのは,「トラベリンバス」だけであるが寂しくなんかないなぁ.この曲目であれば!
あえて難癖をつけるとしてら,せめてこの曲目ならば,懐かしのリーゼントであって欲しかった・・・.