文句なく名作おすすめ度
★★★★★
原作の方は読んでいないのですが、アニメの方は見て驚かされました。
絵柄から、ちょっと手がつけにくく、興味も余り無かったのですが、知り合いのすすめで見て感動しました。
こんないいアニメがあったのですね。一本があの短い時間の作品とは思えないくらい、いい内容です。本当に驚きました。以前、和歌山に住んでいたことがあるので、更に色んな意味で驚きましたが(笑)、非常にいい作品で、年齢性別を問わずにお勧めできる作品だと思います。
見てない方は、だまされたと思って見て下さい。
「萌え」以上のびんちょうタンおすすめ度
★★★★★
二等身、大きな目に小さな口と手足、鼻の穴がない、赤いほほ、といった典型的な「萌え」キャラのびんちょうタン。でも、水くみ、布団干し、飯炊き、米が無くなれば、家事手伝いのアルバイトをする、といった生活感あふれる描写が、彼女を萌えキャラ以上の存在にしています。彼女の生活ははっきり言って貧乏です。テレビもケータイもパソコンもなにもありません。服は一着だけ、電気や水道もなく、雨漏りし放題のボロ家で暮らしています。それなのに、苦しさやつらさは全く感じていません。毎日炊きたてのご飯が食べられれば幸せを感じる少女です。天井の穴から落ちる雨漏りの滴の音に併せて、備長炭を木琴にして演奏する風流な感性を持っています。表面上は何不自由のない生活を送っているように見えるくぬぎタンと比較すると、よりわかります。
日本人が古来より美徳としてきた概念の描写が実に良い。
おすすめ度 ★★★★★
一話10分程しかないのですが、その1話一話に込められるメッセージ性が極めて重い。
元は和歌山県みなべ町の備長炭振興館のマスコットキャラからここまでキャラグッズ化、コミック化、そして、
この度アニメ化にまでなった訳ですが、ここまでにこのびんちょうタンが支持されるに至った理由が何なのかと
考えてみるに、今の日本人が失った「豊かな生活」の描写なのではないかと思っています。
物量的には豊かになったはずの日本人ですが明らかに「満足する」ということに乏しい訳ですよ。
例えば収録の第3話「びんのお誕生びん」でウバメガ氏から誕生日プレゼントが届く訳ですが
冷静に良くみるとそんなにたいした物が届いている訳ではなく、すべて日常品です。
しかし、びんちょうタンは「ありがとう。ウバメガさん」と手を合わせる。
今の日本人、とりわけ女子高生位だと下手すると「何これ?ありえないんですけど?」位の事は
言いかねません。
私自身もそうですが人がしてくれたことに対して感謝の気持ちを持って「ありがとう」と言える
事が本当になくなった。しかし、びんちょうタンは違う。
どんなことに対しても他人への感謝の気持ちを忘れない。
そして、町へ出て働くびんちょうタンですが、他人への奉仕の心も忘れない。
ありがとうございますという感謝の心とさせていただきますという奉仕の心。
付け加えるならば、びんちょうタンは常に控えめなのですが、謙遜の心。
そういった日本人が古来より美徳としていた概念を描写した事がこの作品の一番の魅力。
私はそういった物を強く・・・
あっ、すいません。
私ごときが言うのもあれですがすばらしい作品ですので推薦させていただきます。