上質の映画おすすめ度
★★★★★
タイトルからは想像できないしっかりとした内容の映画で、何度も繰り返し見てしまいました。
水槽の中の魚のように何不自由なく暮らしてきた主婦に訪れた真実の愛の物語。
自分の立場上、尻込みしてしまう状況を打ち破ったのは、若く何をも恐れない男性の積極性でした。
何度も事態を収拾しようと理性が働きかけるけれど、そんなものをも跳ね返してしまうほどの衝動を
どうしても抑える事ができない。
「僕に二度と会えなくても、生きていけるのか?」との痛々しい問いに、
平然を装って頷き返し、2人は別れを決意する。
人を純粋に愛するという感情を人生で初めて経験し、夫を騙し、自分を偽って、
何事もなかったかのように生きていく事ができない自分。
そんな自分が壊れずに生きていくためには、家を出なければならない。
精神的に限界まで追い詰められて得た結論。
人はそこまで強くなれるのか・・・・と思いました。
胸の痛くなるような映画を観たい方は、是非トライしてみてください。
主演の女優、男優の演技が素晴らしい!
傑作!おすすめ度
★★★★★
久々に面白い映画を見たと思いました。
特別にドラマチックな出来事が起こる訳でもなく、
抑えたタッチで物語は進みますが
不倫という状況が孕むせつなさ、どうしようもなさが身に染みます。
オリジナルではありませんが、音楽もストーリーのせつなさを際だたせます。
この映画をみて主演女優、イ・ミスクのファンになりました。
絶対のお勧め!見ないと損しますよ。
期待以上の出来に・・・おすすめ度
★★★★☆
いや〜っ、正直参った!
内容的には、自分の妹の婚約者と不倫してしまう、まさに「禁断の愛」
とにかく主演のイ・ミスクの熟れた美しさには感動すら覚える。
(白く透き通る肌や型崩れの無いボディラインは見事!)
イ・ミスク というとどうしても「桑の葉」のイメージがあって
今作を観るまで「どうかな?」という思いでしたが全て吹っ飛びました!
良い歳の重ね方をすると女性はこんなにも美しさを保てるのか?と・・・
その美しさがより「禁断の愛」と「不倫」をリアルに伝えるのです。
普通に考えれば許されるはずのない「愛」がゆっくりとひとつの「純愛」
へと変わってゆく二人から眼が離せません。
なるほど・・・おすすめ度
★★★★☆
韓国語の学習にちょうどよい、というレビューを読んで買いました。勉強を始めて2年ほど経ち、ちょっとモチュベーションが下がってきたところだったので、聞き取りの能力確認も兼ねて楽しみました。(この程度の勉強⇒独習で6〜7割の理解)早口の甲高い、つばが飛んできそうな韓国語に辟易している人には癒しの韓国語!主人公のイ・ミスク 頭のてっぺんからつま先まで手抜きなしの美しさです。
押さえ切れない想いに気付いたら
おすすめ度 ★★★★★
妹の婚約者として現れたウイン(イ・ジョンジェ)
仕事でアメリカから帰って来れない妹の変わりに一緒に新居探しに付き合う姉ソヒョン(イ・ミスク)
まだ二人が出合ったばかりの頃にこんな会話をしている。
「私は知らないところに一人で行った事がないの」
「誰かと旅行はしたでしょう」
「勿論。でも自分の家が一番落ち着くわ。
通いなれた道を通っていつも同じ人にあう生活。
何か始めるなんって考えもしない。
年を取ると特にそう」
「年は関係ない。何を望むかです」
「そうなの?」
「僕たちは多くの偶然の中に身をおいています。
又ソウルで暮らすことになるとは。。。。
10年後あなたは探検家になっているかも」
「ありえないわ」
探検家などと突拍子もないことに笑ってしまうソヒョン。
平凡に淡々とした毎日を過ごす自分が変わってしまう事等考えられない事だった。
そこから恋に落ちていく一人の女性の姿はたとえ不倫であっても切なく美しい。
感情の起伏を抑えたイ・ミスクの演技が凛として艶っぽく大人の女性の恋心を演じきっている。
一方夫の隣で何事もなく落ち着いていられるソヒョンに苛立ち傷ついていくウイン(イ・ジョンジェ)
心のままに愛をぶつけてくる若い情熱、傷つきやすい青年をイ・ジョンジェが好演している。
お互いに激しく求め合うセックスシーンが入るが決していやらしくなく、
バックに流れるボサノバが許されない愛をせつなく彩る。
28歳の青年と39歳の主婦。二人が出会う事でまるで違う未来を選択することになる。
余韻を残すラストがとてもいい。絶対にお薦めの1本。
概要
『ラスト・プレゼント』のイ・ジョンジェが年上の人妻、しかも婚約者の姉と熱い恋に落ちる官能的な悲恋ドラマ。共演は『桑の葉』の大女優イ・ミスク。
平凡な家庭の主婦ソヒョン(イ・ミスク)は、アメリカ在住の妹に代わって結婚準備をすることになり、妹の婚約者であるウイン(イ・ジョンジェ)と部屋探しや家具の調達のために何度となく会うことに。互いに何かを感じるふたりはやがて惹かれあい、関係を結んでしまう。
年下の男性の出現によって、生き方そのものが変わっていく中年女性の心のヒダを、美しく畳み掛けるように描いていく。2人の抑えていた感情があふれ出たベッドシーンの官能度はかなり高く、特にゲームセンターの暗がりで絡み合うシーンは濃厚にエロティック。しかしけっしていやらしくはなく、女性が共感できるエロスを放っている。従順そうでいて熱い情熱を隠し持つ中年妻を熱演するイ・ミスクの美しさは必見。微妙な衰え具合と美しさのバランスで、なんともいえない色気を漂わせている。イ・ジョンジェは傷つきやすそうな少年っぽいたたずまいで、どこかに連れ去ってくれそうな“夢の男”をスマートに演じている。(茂木直美)