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+ 北の国から 84 夏 +

北の国から 84 夏

田中邦衛
おすすめ度:★★★★★
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シリーズで一番好きだ
おすすめ度 ★★★★★

純と正吉の友情と別れが描かれる本作。その他にも正直であることの大切さや物にスポイルされた都会の少年など、見所は多いです。なんといっても胸に残るのは駅での正吉と純との別れのシーンだな。「実際、最悪だったよな」とか「元気に生きててくださいよ」とか、一見、乱暴なセリフにお互いを信頼しあう二人の感情がかいま見えます。扉からピースだけを出しておどける正吉が悲しい。そしてラーメン屋の独白シーンへ。シリーズの中で一番できが良いと思われるのがこの作品だと思うんですが・・・。この頃から、それまで腕白小僧として描かれてきた正吉がナイーブな面を持っていることが強調されていきます。



純の人生を決定付けた重要な巻
おすすめ度 ★★★★☆

一応完結した本作の物語を振り返った時に、その後の純の人生を決定付けてしまった重要な巻であると位置付けられる作品、

中学時代にはペンチとういあだ名で呼ばれ、長じてからも家電製品を自分で修理してしまう純が、なぜ2002遺言に至るまで一切「コンピュータと縁の無い暮し」を続けるかといえば、とりもなおさず本作で描かれた東京から遊びにきた子供と起こす事件がトラウマで在り続けているからでしょう、

常識的に考えて純ほどに機械が好きであれば、特に90年代後半以降にコンピュータを生活から遠ざけることは考えられません、逆に見れば、もし純がコンピュータを操作してしまった瞬間から物語の性格はずいぶんと違ったもの成ったはずであり、極論すればまったく違った物語、もしくは純の成人以降の番組は制作できなかった可能性も高く、84年の時点で彼にこのような性格付けを与えた製作者たちの慧眼には敬服します、

本作における純と正吉の東京から来た子供に対する嫉妬・羨望・僻み、そして残酷さは、戦時中に田舎へ疎開した子供達の多くが後に記録に残している田舎の子供の残酷さと同じなのでしょう、同様の残酷さがいまも全国に受け継がれていないことを祈りたいものです、


生きる知恵
おすすめ度 ★★★★★

いつもの北の国に比べて、回想シーンの多い作品です。丸太小屋の焼ける場面は五郎さんの気持ちを考えると胸がつまります。でもやはりこの作品の見所は純と正吉の友情と成長でしょう。話の中で純は何度もうそをつきますが、自分を守るために誰しもが一度は経験したことだと思います。正吉の「お前は汚ねえ奴だな」という台詞が印象深いです。

純と正吉が大人になる一歩手前の貴重な作品です。


純の姿
おすすめ度 ★★★★★

 この作品を見ると、純や正吉と同じ年くらいのことを思い出します。誰もが一度は経験する気持ちや感情が描かれているんだと思うんです。純の悩む姿を見ると、昔の自分を思い出します。悪気はないけど、けど自分を守りたい、本当のことは隠さなきゃいけないって。

 最後の本当のことをいう場面を見ていると、純と同じ年の頃の気持ちに戻るんです。胸が苦しくなるというか・・・。正直最後の場面になるといつも映像を止めてしまいます。勇気を出して見なければって思うんですけど・・・。


あの丸太小屋は・・・
おすすめ度 ★★★★★

丸太小屋の炎上という、とても衝撃的な出来事とその後の
姿が描かれています。この事件の前と後で、子供たちが成
長していく姿が良く描かれています。
このスペシャルあたりから、北の国からの人気が大きく
あがっていったような気がします。


概要
北海道の富良野を舞台に、決して優しくはない大自然と共に生きる黒板家の人々の生き様を描く人気ドラマシリーズのスペシャル版第2作。丸太小屋の焼失、東京から来た少年に対する羨望からの泥棒行為といったことの責任を正吉に被せてしまう純。富良野の人々を裏切ると知りながらも恋人と東京へ戻る雪子。雪子と結婚の約束をしながらも、黙って見送る草太。最も幼いにもかかわらず、すべてをみて人生の重さを受け入れる蛍。そして富良野へ戻ったときの気力を失いつつあることに気付かされる五郎。メインキャラクターがどちらかといえば狂言廻し的役回りだった前作とは一転、原点に戻って彼ら自身の人生の物語が描かれる、後の長期シリーズ化の基点ともいうべき作品。(田中 元)

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