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全思考

北野 武
おすすめ度:★★★★★
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芸人という仮面を取った素の北野武がうかがえる。
おすすめ度 ★★★★★

ロッキンオンのシリーズは目を通していたが本書を見落としていました・・・
さっきふと目にとまり読み始めたのですが一気に最後までいってしまいました。
なんというかダブりの内容がなくて中身の濃い一冊に仕上がっております、
人類の英知を結集して脳の退化をさせているなんて言いえて妙だなーと笑いながら感心してしまった。
お金に関する記述で、粋のいい使い方といいますかふだんなら考えもしないような芸人さん独特の慣習が新鮮に映りました、
あと本屋で防犯のおばちゃんに出会う3回を15秒カットで とか考えるあたり身の回りのものをなんでもネタの材料にしてしまう感覚といいますか習慣はさすがだなーと感じました、
世界のキタノなんて持ち上げられると居心地悪いから被り物でバカっぽく見せているとかのバランス感覚もおもしろかったです、
舞台で観客を沸かせるじぶんをそれを冷めた目で冷静に見つめている二重の視点なんかスポーツ選手になんかも共通するのかなーとおもいました、12年間の夢という感覚も面白かったし、つまんない観客の笑いが若手をどんどんつまらなくさせていくからつまらないものは笑わない方がよいとか、あときみまろさんについての何千人のなかのふたりという共感するのもがあるというところも「あーあーそういう風に感じているのか」と読んでよかったです、私的にロッキンオンの3冊分くらい濃い内容で即レスしてしまいました。



違和感が晴れる。
おすすめ度 ★★★★★

オンリーワン。競争のない一番。

そうか。たくさんの情報の中で、違和感を感じていたいろいろのものが、
作者を中心に整理されていて、本当にはっとさせられるばかり。

以下、印象的な言葉の抜粋です。

「自由というのは、ある程度の枠があって生じる。
なんでもいいよ、というのは自由でなく混沌だ。

結果も出てないに、ほめたって仕方ない。
自己満足。

誰かと友達になるってのは、損をする覚悟。」

辛辣な中に温かさがあって、すっきりしました。



死生観に共感
おすすめ度 ★★★★★

「現代社会の腐蝕を斬る。」なんて書いてありますが、
そんな大げさなものではないような気がします。
といってもそれは悪い意味ではなく、現在のたけしさんの
考えが淡々とつづられているという印象を受けたからです。

育った時代が違うからでしょうか、あまり実感として
感じられなかった部分もありますが、死生観はなんか好きです。
(好きっていうのもヘンですが)
死に近い状態を経験した方だけあって、さすがに説得力があります。

ものごとをいろんな面から捉えることのできる、
非常にロジカルな人だなーと思いました。



北野武さん(ビートたけしさん)は凄い思考の人です、ありがとうございます
おすすめ度 ★★★★★

奇抜な思考の方です、この本はとても考え方の参考になります。
かつ笑えます。

以下抜粋です-----

若者を取巻く環境がどんどん薄っぺらになって、若者達の思考能力は低下していく、そして若者がバカになればなるほど、世の中は手薄で薄っぺらなものが流行るようになる。コンビニも携帯電話も音楽もみんなそうだ。
この雪玉は止められない。
なぜなら、それが資本主義のテクニックなのだ。
均一化した馬鹿が増えれば、金儲けのチャンスはより大きくなる。
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中学生のときすごい綺麗な子がシェパードの小さいのを連れて引っ越してきた
仲良くなろうと俺も犬を拾ってきた。
まずは犬を仲良くさせ会話のきっかけを作って、なんて作戦
いきなり俺の犬が、そのシェパードに後ろから乗っかっちゃった。
犬はもう腰を動かしている
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これは凄い、思わずぷぷとなる笑いもありました。
初めて北野さんの本を読みましたが、この本はおもしろいです。

最後に、資本主義から、分ち合い主義、真心主義、お金のいらない国など
昔の日本も勉強し、すべての人の心が豊になる社会を目指していきます。

ありがとうございました。




北野武を改めて知る好著。
おすすめ度 ★★★★★

ビートたけしさんが登場したのは漫才ツービート。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という毒の効いたフレーズが世の中に受けてその後衰えることのない人気を持続している。映画の世界ではマエストロという称号を獲得するほどに才能を発揮し、小説を書き、最近は絵画でも活躍するなどマルチな文化人となってしまったが、武さんがこれほどまで支持される一つの要素をこの本で感じた。大学を中退しお笑いの世界に入った動機が死生観によるところだと告白している。苦労して育ててくれた母親の期待がわかっていながら自分の生きる道とは違っていることに悩み死に場所として浅草を選んだという話。武さんの見事さはその頃からブレがないことだろう。恐ろしいまでに自分を客観視しているのがわかる。漫才で成功し、文化人の分野に進出しても行動がブレがないのも冷静に自分を見ているからに他ならない。様々な分野のトップランナーとの対談する機会が多かったせいか、非常に博識なのにも驚くが、どういう世界の人と話しても常に北野武という人格で接することができるようだ。これは凄いことだと思う。そして、ツービートのとき同様、世の中の黙認されているいかがわしいモラルにズバリと本音をぶつける”毒”を今でも発散しているのは素晴らしいことだと思う。この本でも、お金がないから「下流社会」などという下品なことを言ってはいけない。お金がなければなぜ下流なのか?という疑問を呈している。これなど武さんの真骨頂だろう。気持ちが沈んでいる方にはお勧め。そうでない方にも。


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