I wonder I am Wander(私がワンダになれるとは)おすすめ度
★★★★★
このゲームの80%は、人っ子一人いない荒野を愛馬と共に駆けずり回る、寂しくも楽しい孤独な時間から成っています。トカゲの尻尾を手に入れようとして、弓矢でトカゲの尻尾だけを狙うが、たまに本体に命中してしまったり、馬の方へ誤射して馬に逃げられたり、操作しているのは自分という事を棚に上げて主人公「ワンダ」に突っ込みまくりです。
戦闘は70%頭脳戦。「適当にガチャガチャやっていたらなんとなく倒せた」という事がないので、倒した時の充実感はかなりの物です。今までどんなかっこいいアクションゲームの主人公を操っても(例えば「Devil May Cry」シリーズの「ダンテ」とかでも)チキンな戦い方しか出来なかった私が、巨鳥の翼にしがみついたまま空を飛ぶとか、流鏑馬(やぶさめ)とか、生涯果たせそうになかった「一遍やってみたかった事」をいくつも達成しました。
緻密に作り込まれた設定や世界観を惜しみなくヴィジュアルで見せつけながら、それを言葉で説明するという事をほとんどせず、ストーリーもキャラクターも半分はプレイヤーによって創られるという手法もいいです。
欠点は激しい目の疲労や3D酔いを引き起こす事。オプションで「画面明度」と「カメラ操作速度」を最低にすると多少ましになりますが、個人的に最も有効だった対策は、「1日に何体も巨像を倒さない事」でした……。
微妙おすすめ度
★★★★☆
美麗なグラフィックと、パッケージを見ただけで伝わってくる緊張感で買ってみたのですが、個人的には微妙でした。
自分は謎解き要素の入っているゲームはあまりやらない(簡単なギミックは除く)んで結構難易度が高く感じました。
巨像の弱点を見つけるのも結構苦労したし…。
個人的にはICOの方がハマれました。
…というより自分が謎解きに弱いだけなのか?(頭を使うのが苦手なのか?)
でもグラフィックとワンダの声(!)には◎です。
巨像はオマケおすすめ度
★★★★★
このゲームの主人公はワンダでも巨像でもなく、フィールドそのものだ。細部まで作り込まれた、とてつもなく広大なフィールドを、剣の光だけを頼りに、口きかぬ馬だけを相棒に、巨像を求めて彷徨する。見知らぬ世界の探索と孤独を楽しめる、ノーマッドな貴方だけに奨められる遊牧民系ゲーム。
ワンダと巨像
おすすめ度 ★★★☆☆
比べてはいけないのだろうがやはりICOと比べてしまう、と言ってもわたしはICOフリークではないのでICOの方を持つ気は毛頭ないのだが。
ICO の面倒くさい部分を引き継ぎましたって感じ、アクションがさらに高度になった分初心者にはキツいと思われる。
世界感ストリーBGMは、まさに芸術的であると思うがゲームとしてみたらつまらない。
良いところを引っ張るのに16体の巨像を倒す作業(もはやわたしには作業だった)は、物語としてみたら引っ張り過ぎだし、ゲームとしてみるといささか物足りない。
むしろ映像作品でもよかったんじゃないだろうか?
プレー後のオマケみたいなものもいらない、タイムアタックってなんか趣旨と違う気がする。
一体一体倒すことに切なさが残る今作、それをタイムアタックって?!これは世界感ぶち壊しで有ろうと思う。
特筆べき点は、わたしはまたまた比べてしまうがICOより断然こちらのストリーのほうが好みであった点、それでもラストまで前作同様初心者がたどり着けるかと言ったら不安である。
そしてゲーマーからみたらこの作品は、単調で面白いとは言えなかった点である。
ゲームの良いところが、欠けてしまった作品であると思う。