遊んでるという実感がわかないレベル(自分はね) 『LV40』おすすめ度
★★★☆☆
ドラクエを冒険と例えるなら、サガフロはツアー旅行。そう思います。
世界観は素晴らしいんですが、プレイヤーのゲームとしての自由度はかなり少ないです。
サガフロンティア2という世界を観光で訪れたような、もしくは壮大な演劇をみさせてもらってるような感じ。
一つの流れに乗せられてるような感覚がしました。少なくともゲームをしてるんだという実感はありませんでした。
そのぶん背景と音楽が美しく、そこが一番の本作の魅力です。ただそれが楽しむと一致するかというと人を選びます。
ポケステとかコンバットとか一応面白そうなものはあるんですが、どうも中途半端な感じ。
ゲームとしてみると次々と仲間が入れ替わってしまってせっかく育ててもその成長が分かりにくい。連携技は面白かったんですが、
これも確実性とかがなくて何ともあやふやな感じ。前作はフリーシナリオなんてのがあったらしいですが今作ではそれも廃止。
ただただ登場人物達の歴史を見せられるだけの構造。
このツアー旅行にはプレイヤー自身が触れて楽しめる体験学習のような要素はないのだろうか?と思うほど。
LOM(レジェンドオブマナ)のような期待感は見事に粉砕されました。
これを大人のRPGといえばそうなのかもしれませんが、プレイヤー自身を楽しませるというゲームとしての役割をもっと維持して欲しかった。
ただし水彩画タッチの背景と音楽はかなりいい出来です。音楽に惚れてサントラを買って、ゲーム本体よりもそっちを大事にしてるほどですから。
設定資料集なんかがあったら是非見てみたいですね。ストーリーの作りはかなりこってますから。
賛否両論あります。RPG=ツアーと解釈している人ならいいかもしれませんが、そうでない場合は物足りないと思います。
要は遊び方次第だとゆうこと。
これはこれで楽しいおすすめ度
★★★★★
世界観も、キャラクターも、ストーリーも、音楽も、何より全体のまとまりがしっかりしていて空気感のよい作品です。
けど、サガシリーズみなに言えることでは有りますが、きっと好きな人嫌いな人はっきり分かれるでしょうしあえて人に薦めはしない。
敢えて言うなら「河津世界が好きな人向け」。河津氏の作った世界観が好きな人向けだと思います。
歴史を扱ってるのでロマサガ2と親和性が有るようですが、そういう意味では、ロマサガ1に近いのかもしれません。
サガと銘打ってるのは(GB3を除き)河津氏プレゼンツで実験的なことを好きなようにやってるゲームだとおもうので、シリーズ他作品とはそれぞれ比較はしません。
結構考えながらプレイしないと難しいかな。
サガフロ1のように直感的で、スピード感のある派手な演出のバトルと比較すれば地味に見えるかもしれませんが、その分世界観や全体の調和に重きをおいているように思います。
説明不足な箇所があっても、システムがわかり辛くても、でも、わたしはこの世界が好きだな。
開発にかける期間が1年カットされたそうですが、きっちり開発に時間がかけられていたらどのくらい化けたんだろう。そういう意味では「惜しい」。
人がおりなした結晶の歴史
おすすめ度 ★★★★☆
最近のゲームはおしつけがましく、プレイヤーに考えさせることが少しもないものが多いように思います。淡々と進む決められた道で繰り広げられる、感動させることを主旨においたストーリーがどこか寂しくもあります。
このゲームは確かに自由にキャラクターを動かす場面は少ないし説明もあまりないといったらそうだと思います。ラスボスが強すぎるのも連携を使えば割と楽に倒せるのですがやはり強かったりしていてそこが難点だと思います。
サガフロンティア2の主旨はプレイヤーを感動させることにあるのではなく、人間そのものです。私はこのゲームに主人公はいないと思います。(決められたキャラクターはいるのですが)なぜなら歴史を動かしているのは一人でないし、一人一人の存在があってこそ成り立つものだからです。だからあえて表と裏できっちり分けたのでしょう。
他の作品にはない、人生をまっとうするということの感動がこのゲームにはあります。自分の生き様について考えさせられました。批判も多いようですが私は自信をもってこのゲームを推薦致します。