しかし、大雨や他のミュージシャンの遅延などの混乱によりジミーが登場したのは4日目の午前9時頃だったそうです。50万人いたという観衆は日程遅延と大雨などのトラブルによって、大半が退散しました。映像から見えるのは布を張っただけの粗末なステージに立つジミーとそれを取り囲むわずかな観衆、そしていなくなった観衆が残していった大量のゴミです。
仲の悪かったノエル・レディングと別れ、なぜか軍隊時代の友達をメンバーに迎えての新しいバンドとしてステージに立っていますがバンドとしては技術レベルが低くバラバラです。ジミーにモンタレーの時のような明るい表情はなく、孤独感が漂っています。ミッチ・ミッチェルだけが必死のドラミングで対応しています。
まだまだ存在するはず!未公開映像おすすめ度
★★★★★
ジミ・ヘンドリックスがウッドストック・フェスティバルに出演した映像は、10数年前にビデオやレーザーディスクとして発売されましたので、初めて観るという人は実は少数派ではないでしょうか。一応、所有のビデオと見比べてみたうえで、今回のDVD化のポイントをまとめてみました。
1、ビデオでは未収録だった「Spanish Castle Magic」「Lover Man」「Hey Joe」の3曲が今回初めて日の目を見ることができました。また、Disc2では「Hear My Train A Comin'」のプレイに接することができます。
2、音源は共通ながらビデオとはなぜか別アングルのショットがところどころで見られます。曲順もビデオと異なっています。ツアーローダーが撮影たDISC2はさておいて、オフィシャルリリースであるDISC1で別アングルショットが存在すること自体が驚きです。一体、何台のカメラがこのステージの模様を撮影していたのでしょうか。そして、「お蔵入り」の映像は誰が所有しているのでしょうか。もはや永遠の謎になってしまいました。
こうして考えると、いまなお眠っている映像が存在する可能性もあるわけで、今後、突如として我々の目の前に姿を現わすことも十分に考えられます。そもそもウッドストックでのパフォーマンスはCDにして2枚分、約140分がフルサイズになるはずです。当日のパフォーマンスのすべては海賊盤でのみ聴くことが可能ですが、なかにはテンションがあまりにも低いプレイも散見されます。そんな「駄目なジミヘン」の映像だってファンにとっては貴重な存在です。何とかDVD化してほしいものです。
文句なしに音がカッコいいおすすめ度
★★★★☆
リージョン・フリーの輸入盤DVD、うちの日本製のプレイヤーでちゃんと再生できました。
多分、日本盤だとInterviweには日本語字幕がついていると思いますが、こちらの方も英語、フランス語、スペイン語の字幕がついています。日本語字幕があればベストですが、私の場合は何とか英語の字幕で7割程度は理解できました(英語字幕なかったら、多分、、、理解度20%くらい)。
ともあれ字幕が必要なのはDisk-1冒頭に収録されている約10分に渡る関係者へのInterviewだけで、これもWoodstockがどういう状態で運営されていたか、当日の状況を知る上では、分からないよりは分かった方が間違いなく良いのですが、肝心の演奏が始まると字幕云々などどうでも良くなります。
映像についてはカメラ位置の都合からか、顔のアップ又は指のアップといった映像が結構目に付き、顔と運指、ピッキングを一緒に拝めるショットが比較的少ないような気がしますが、圧倒的な存在感の音を聴いているうちにそんなことはどうでもイイと感じてきます。
Jimi Hendrixは全くリアルタイムでは体験していませんが、そんなことをモロともしないエネルギー全開のライヴ、このDVDを鑑賞するに当たって予備知識は不要でしょう。個人的にはアメリカ国歌〜Purple Hazeの流れがカッコよすぎ。バックの面子も上手いしねぇ。何で今まで商品化されていなかったのか分かりませんが、とりあえずこの値段であれば、Jimi Hendrixの名前は知っているが音は全く聴いたことがない、とい人もルーツを探る、という意味で購入して良いのではないでしょうか??
ジミヘン!
おすすめ度 ★★★★★
こんなに凄いライブDVDを観たのは初めてです。
今後もこれに並ぶものは出てこないでしょう。
1969年の時点で、ロックはこんな高みに達していたんですねえ。
輸入盤は安いですからお勧めです。
英語のインタビューの内容はわかりません。
でも良いんです。音楽がすべてです。