そりゃ遺言は、あらかじめ考えておくものですけど…… おすすめ度 ★★★★☆
『ラプラスの魔』です。タイトル名は物理学用語で、未来の不確定要素を予測することができるという存在を魔にたとえた概念のことですが、本作は「ゴーストハンター」ホラーということになります。
20世紀前半のアメリカ・マサチューセッツが舞台です。その時代のその場所、しかもホラーというと、大抵はクトゥルー神話が思い浮かぶわけですが……
美女キャラクターをはじめとして様々な個性的キャラも登場しますし、全体に漂うどんよりとしたホラーの雰囲気、次々に起きる事件、アクション的な場面の臨場感など、面白い作品になっています。
コンピューターゲームのノベライズということで、言われてみれば確かにロープレっぽい動きかなとも思いますが、気にしなければ気にならず、小説として楽しめます。
ラストシーンの文章が決まっていて、印象的でした。
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