一言で言って、面白い!!! のです おすすめ度 ★★★★★
安部譲二原作のこの「RAINBOW 二舎六房の七人」をまず3巻読んだ。
吸い込まれるように17巻まで入手し、文字通り寝食を忘れて一気に読んだ。
一言でいって「面白い!」。
画の担当の柿崎正純は20代、安部譲二は今年古希(70)になる。
編集者に言わせると「ギネスブック並の年齢の差」のコンビが渾身の力で書き続ける。
安部の要請もあって昭和30年代、40年代の勉強をした柿崎は、安部が「いまやその時代のオーソリティ」と絶賛するようになった。
それだけ「アツイ」この物語が、柿崎の画で一段と魅力のあるものになっている。
柿崎の画は1巻からうまいのだが、11巻あたりから更に上手くなっている。
「昭和30年----ぼくらは今のアフガンの子と同じように貧しかった」と安部が言う時代に
強い絆をもって生きる主人公達は、柿崎の心を打ち、
柿崎から安部に回されてくる原稿は、ときに涙でボコボコになってたりするらしい。
安部の迫力と愛情に満ちた原作とこの柿崎の画のコンビネーションは強烈だ。
これは年齢に関係なく読まれるだろう。平成17年の小学館漫画賞に輝いたのもうなずける。
物語が終わるまで、読み続けたいと思わせる魅力がある。
|