釣りと漫談 おすすめ度 ★★★★☆
著者は漫才師のオール阪神巨人の、小柄な方の人。
1986-88年に『報知新聞』に連載されたエッセイをまとめたもの。釣りの話が中心だが、漫才師になるまでの道のり、相方との関係、吉本の裏話なども語られている。
とにかく、笑わせようというサービス精神が旺盛だ。釣りの話でも、自慢めいたこと、「魚との戦い」、釣法の工夫などはほとんどなく、失敗談、意外な話、滑稽譚ばかり。たとえば、仕事を忘れて釣りに行ってたら、ラジオで自分が出るはずの番組を聞いてビックリしたり。あるいは、船内で万歳をやる羽目になったり。
まあ、本当かなと思わされるようなものも少なくないが、けっこう楽しめた。
全編が大阪弁で書かれているので、馴れない人には読みにくいかも知れない。
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