日本の仁義 [DVD]
日本の首領シリーズから続く東映の大作路線。
頂上作戦当時、関西で山口組と対抗できる唯一の組織だった本多会が大まかなモデルとなっている
フランキー堺や藤田進など異色なキャストもあるが、ほぼオールスターキャストの王道路線
広島死闘編や日本の首領でイケイケだった千葉ちゃんが耐える役だったのが少し残念
銀幕ロック(演歌)
歌詞カードの裏に何人かのコメントがあります。その面子は遠藤ミチロウ、大槻ケンヂ、仲野茂などなど。
それらを読んでみると、彼らはこの「銀幕ロック」をパンク、もしくはパンクを超越したものとして熱烈に支持している事がわかります。
私も同感、波動というか引力というかエネルギーの異常。凡百のハードコアパンクやアバンギャルドを完全に凌駕しています。
GOLDEN☆BEST ビリー・バンバン+菅原進
「ラッシュアワー」という曲聞きたさに買いました。他のベスト版や比較的最近のアルバムと曲がダブるのですが、ずっと探したレコードも手に入らず、聞きたいのだから仕方ないと1曲のために3千円払いました。でも聞けて満足です。
出逢い ~我が心の歌~
僕の場合は「野に咲く花のように」「なごり雪」という楽曲に新しい側面を見させてもらった気がします。
前者は軽やかさが印象的でした。実際に名も知らない花のような純朴さや、演奏者側のとても素敵な心の清らかさが歌声に表れており、曲本来が秘めた世界を一層はっきり見せてもらえました。
一方、後者の曲はイルカさん伊勢正三さんのうたと比べると、この先輩たちがフォークの叙情らしく“ささめ雪”のように、人の心にゆっくりと静かに、柔らかく降るのに対して、新垣さんの同曲にはもっと感情が激しく降り積もる雪の側面を感じました。その時この雪を説明するのに、山形県出身の詩人吉野弘さんのことばを思い出したのです。
「関東以西、以南では雪は≪祝福≫として降る。即ち、あたりをうっすらと美しく雪化粧して、翌朝には消えてしまう。東北、北陸の雪はちがう。
十一月の終り頃降った雪は根雪となって残り、翌年の春までとけない。そしてその雪はすぐ汚れ始める。
暖房の煙や車のはねる泥やらで、その汚れを消そうとでもするように、また白い雪が降ってくる。それはまた汚れ、また降ってくる。
その雪は、時には窓から見ても隣の家も見えないほどはげしく、しかもそれがあくる日も、またそのあくる日も同じはげしさで降りつづく。
それは、まるでおさえ切れない人間の精神のようなはげしさである」
今作は人間的な高みで奏でられている曲ばかりですね。
目覚めるキヨスク―東日本キヨスク全社改革の軌跡
改革の全貌は理解できるが、具体的な手法やノウハウまでは分からない。
コンサルタントがどのように改革に関わり、どんな価値を残していったのかに興味があったのだが、終始キヨスク一人称の書かれ方がされており、コンサルタントの活躍については推測はできるものの、明確に書かれていなかったが残念。戦略コンサルファームであるADLが、戦略立案から実行のフェーズまで関わっていた事が、近年のコンサルファームの主張を裏付けるものとして感心した。
しかし、SCMのシステム構築が最大のテーマになっており、IT系のプロジェクトをよく知ってる人には少し当たり前過ぎて、面白みに欠けるかも。一般論が多く、具体的な検討資料などは出てこない。例えば、文中システムの投資効果の重要性について繰返し訴えているが、その額の算出の考え方やは出てこない。また、結局このプロジェクトでどの程度の投資効果があったのか、定性的には触れられているものの、定量データについては触れられていない(プロジェクト後間もないからだろうけど)。一般論ではどうやればいいか分かっているけど、具体的にはどうやればいいか分からない・・・そういう人が答えを探して読むには適していないだろう。個人的にはプロジェクト企画書に関して、どういう事を含むべきか書かれた箇所と、最後の仮説検証の方法が参考になった。
あと、各章で筆者が異なるのか、改革作業の様子が章順に時系列で並んでおらず、後章で触れられる内容が前章で書かれていたり、またその逆に重複してたりする内容もあり、構成がいまひとつだったように感じた。