ふたつのスピカ 5 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
宇宙を目指す少年少女たちの話ですが、これは単なるSFに収まっていません。宇宙には一人で行くことは出来ないという主人公アスミの言葉は生きている人間だけでなく、宇宙に行けなかった人や命を失った人の思いも抱いて宇宙を目指すと言うこと。
最近の作品の中では柔らかいタッチの作画からは想像もできないいろいろなひとの深い思いが詰まったストーリー。年齢に関係なく涙腺のゆるい人は涙が止まらなくなるかもしれません。
ふたつのスピカ 13 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
いままでの同級生との出会いと別れや友情は非常に共感できた。
だけど主要キャラが同じ病気に侵されていたり、悲劇の大安売りみたいになってきた感がある。
個人的にはシュウは親との確執だけでよかったんじゃないかなと思う。
作者が無理やり泣かせようとしている感じがしてなんかがっくり来た。
ふたつのスピカ 16 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
2000年7月から始まったアスミ達の物語であるが、9年の歳月を経て、ここに完結した。
15巻のあとがきで、作者が「今描いている自分の作品が誰かにとってのタイムマシンになれたなら、こんなに嬉しいことはないんだけど」と語っている。私事で恐縮だが、この9年が自分の中学、高校、大学時代に相当するため、既巻のページをパラパラとめくり、彼らの学園生活を見るたびに、自分のほろ苦さで埋め尽くされた学生時代の思い出が、あたかもタイムマシンを使ったかのように思い出されてくる。
それにしても、人が一生懸命頑張っている姿って本当に素敵だ。その姿を馬鹿にする人も多いけど、それは頑張ったのに失敗に終わった時、傷つくのが怖いから。でも、そこから得られる成長もある。何事にも全力投球なアスミの姿勢を、自分は見習っていこうと思う。
物語全体の内容について欲を言えば、主要5人とそれ以外の宇宙飛行士コースの人たちとの絡みを少し見たかった。でもまあ、まとまりのある話にするためには仕方がなかったのかもしれない。
最後に、この作品に出合えて良かったと声を大にして言いたい。過去に夢を追い求めた人、今夢に向かって邁進している人、まだこれといった夢を見つけられていない人、そんな人達におすすめです。
ふたつのスピカ 12 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
今回みんな自分の『これから』に関して色々考えます。
特に今回は、アスミ以外のメンバーが色々な変化が・・・
特にシュウには、大きな変化が・・
今回凄く変化が、あったので、早く次回を見たいです。
ただ、コワイです・・・今後どうなるか
ふたつのスピカ 14 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
いよいよクライマックスが近いです。
今巻では、
シュウとの別れから立ち直ったアスミたちはかつてない苦しい訓練に挑み、
これまでに築いてきた大切な仲間との絆を再確認します。
(感涙しました)
そして、
巻末話では予想だにしなかった出来事が起こります・・・。
ぼくとしては、
「あ〜。もうすぐ終わってしまうのか・・・」
という惜別感が、今までのような素直な感情移入を邪魔しているような気さえします。
今まで何度もこの作品で涙しました。
この作品との別れは惜しいけど、
最期どういう形で終わっても、非常に満足できると思います。
ぼくは作品を通して言い続けていることですが、
この作品は本当に、掛け値なしにオススメです。万人に愛されるべき作品です。