ウィンナ・ワルツ大全集
楽曲詳細にあるようにヨーゼフ・ランナー(1801年−1843年)からロベルト・シュトルツ(1880年−1975年)に至る22人の作曲家の計165曲を収めるウィーン軽音楽の一大アンソロジーである.
レントラー,ワルツ,ポルカ(速いものと遅いもの),ポルカ・マズルカ,ギャロップ,行進曲とウィーン風音楽を網羅し,ほぼ年代順に曲が配置されており,歴史的展開を追うことができるのは嬉しい.
ヨハン・シュトラウス2世が最多の75曲を収録しているのは当然といえよう.これに次いで,ヨーゼフ・シュトラウス28曲,ヨハン・シュトラウス1世18曲,ヨーゼフ・ランナー13曲,カール・ミヒャエル・ツィーラー11曲,カール・コムツァーク2世4曲と続き,それ以外の作曲家はそれぞれ1曲ずつ収録されている.
通して聴いてみると実に楽しい!名前だけ知っていた作曲家,名前だけ知っていた曲・・・・・それらがこうだったのか,と首肯されること請け合いである.
指揮は最後のウィンナ・ワルツ作曲家,最後のウィーン風の喜歌劇の作曲家として知られるロベルト・シュトルツである.ややテンポが速いようではあるが,十分に楽しめる.これだけの曲目を収めるためには不可避であったのであろうが,ウィンナ・ワルツ特有の繰り返し部分が省略されていたり,フィリップ・ファールバッハ1世の曲がなかったり,エドゥワルト・シュトラウスとフランツ・レハールが1曲しか収録されなかったり・・・・・などなど.しかし,これらを超える素晴らしいアンソロジーである.
クラシック BEST HITS 100
クラシックファン、マニア用のCDではありません。
多くのCDを持っている人に向けられたCDではありません。
あくまでも、
“入門者用”に特化したCDです。
多くのクラシック未体験者に大変参考になるでしょう。
まず、クラシックの全体像を知る。入門CDとしては最適でしょう。小中学生がこれで曲を知ることもあるでしょうし、ちょっとしたBGMとしてこれを利用してもいい、「この曲だったのか!」という発見もあるでしょう。
FO(フェイドアウト)している曲は半数以下(40数曲)です。
これで知って 好きになった作家の作品などをフルバージョンを買う!それでいいのではないでしょうか?
ライナーには楽曲毎の解説はありません。作曲家についての略説は付いています。
僕は 入門者に薦めます!