パッション [DVD]
この作品は話題作だったと言うだけの軽い気持ちで見ました。
だけど、始まりから15分以降ずっと涙が止まらなかった。でもその涙の理由は今も分かりません。悲しいのか悔しいのか感動なのか・・・。見終わって軽い気持ちで見たことは後悔しました。その反面、この作品と出会えた事を感謝します。
宗教観に捕らわれず多くの人に観てもらいたいです。
Angel Voices: Libera in Concert [DVD] [Import]
CDで聞くのとほとんど変わらない歌の安定度はすばらしい。メインのソリストがトム・カリー君にスイッチしている。声変わりすればソリストから降りなければならない。ほんの一瞬の輝きのボーイソプラノ。
教会での収録で、ホールの残響も気持ちよく響きます。アメリカからの輸入盤でしたが、問題なく再生できました。
モーツァルト:レクイエム [DVD]
「永遠の」などという滅多に使わないフレーズをここでは使いたいと思う。有名なCD(71年DG)との比較はほとんど意味をなさない。オケも独唱者も異なり、細部ではテンポ、表情が異なっていても基本スタンスに変わりはない。しかしDVDは教会での収録が曲の雰囲気を伝える上、指揮者の気迫、独唱陣、合唱団のひたむきな熱唱ぶりが画面からひたひたと押し寄せてくる(国内盤なら対訳が画面に出るというメリットもある)。独唱者はDVDに一日の長がある。ヤノヴィッツ、ルートヴィヒ、シュライヤー、ベリーというメンバーは当時考えうるゴールデンキャストというだけでなく「ベームファミリー」としてベームの意図を完全に理解している人々だ。VSOであることを懸念する向きもあろうが、懸命の力演であり、残響の長い教会での収録のせいか潤いにも不足していない。ベームはゆっくりとしたテンポ、仰ぎ見るようなスケールでこの曲を描き尽していく。その深さ、厳しさ、そして時折見せる限りない優しさと美しさは比類なく、これからも長くモーッツァルト晩年の音楽の高みに人々を誘うに相違ない。20世紀を代表するモーツァルト指揮者の、20世紀のモーツァルト演奏の到達点を示すという歴史的な意義はもちろんだが、今に生きる人々の心に(きっと将来の人々にも)深い感動を与えるものとして、広くお勧めしたい。