ナチュラル・ウーマン [DVD]
今後見られるとはあまり思えない緒川たまきのヌード。思いの外豊満な釣鐘型の美乳です。内容はありがちなレズ物ですが、タチ役の緒川たまきの方がネコの嶋村かおりより胸が大きいのが萌えポイント。ストーリー?おまけでしょ、おまけ。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)
安易に殺しすぎでは??
もう少し、何とかしようとするでしょう・・
主人公の人間性が、今一はっきりしない気がします。
簡単に「AV」?ですか?
話は、面白いので まあ良いか?
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)
一葉を読みたいのだけれど、独特の擬古文はあまりに読みにくくてしり込みをしていましたら、現代語訳の文庫本があると知り飛びつきました(笑)。やはり文章のリズムなどの味わいは、原文を読まなければわからないので、そちらも読むつもりですが、一先ずは現代語訳で内容をあらあら把握できてとても助かりました。
天才ってこういう人を言うのだよな〜、と心の底から唸らされる嬉しいひと時。紫式部、清少納言、与謝野晶子と並べられる理由がわかります。素晴らしい写実。鋭い人間洞察。世の中の片隅で、人生に苦しみ悩む様々な立場のひとびとの心が本当に見事に描かれています。作家としての力量とともに、その潔い、澄み切った詩人としての覚悟は、20代の若い女性とは思えません。
多くの作品の中で人間の悲しい運命を写し取りながらも、その作品が決して感傷に堕さないのは、自らが地に足をつけ、詩のこころを持ったまま濁世の只中で生き抜くことを是とし誇りとした、一葉の逞しい信念のためではないでしょうか。
一葉は女所帯の頭として生活と苦闘し、世間から侮られて悔しい思いも沢山しながら作品を発表していく。社会問題にも関心を持つ。生きることに断じて背は向けない、その神々しいまでの凛々しさに、同性として最敬礼の思いがします。もっと若い女性に読んでほしい作家です。
親指Pの修業時代 上 (河出文庫)
不思議な小説でした。
出版当時から、興味を引かれていた本でしたが、親指がPの女性 という設定 と 女性作家の作品 ということから、何となく抵抗感がありました。
が、実際に読んで見ると、思っていたような抵抗は感じません。
短文の連続によるリズミカルな文体で、素直に読み進められます。
登場人物の設定、使われる言葉、行為等は、性愛小説そのものですが、官能的に感じる部分はほとんどありません。
ストーリーも奇抜な設定とは裏腹に劇的なものではありません。
ある意味、青春心理小説のような感じです。
しかし、内容に共感できるかというと、そうでもなく、何か本当に不思議な感じのする小説でした。
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葬儀の日 (河出文庫―BUNGEI Collection)
知人のすすめで表題作である「葬儀の日」を読みました。
作品中の「泣き屋」と「笑い屋」を始めとする、
「私」と他者との関係性の有り様は、
若き日の作者が捉えた茫漠とした世界の有り様なのでしょうね。
一見唐突に思える、脈絡のない言葉が
次々と意味を帯びながら連鎖して行き、
いつの間にか「泣き屋」の精神世界に引きずり込まれ、
彼女の感覚を通して、今まで感じた事のなかった
違った世界の有り様を突きつけられたような
そんな不思議な感覚にさせてくれる作品でした。