Collector's Series
フォー・フレッシュメンは、ジャズ界きってのボーカルグループであり楽器演奏までこなす「スゴイ!」としか言いようがないスーパーグループです。ビーチ・ボーイズのコーラスの原点でもあり、ポップス界に多大な影響を及ぼした功績は特筆すべきものです。このベスト盤は、曲によって、演奏に入る前のスタジオ内のやりとりや「Take 3」などという掛け声まで入っており、最初に聴いた時に驚きました。人によっては、曲自体を純粋に楽しみたいから、じゃまと感じるかもしれませんが、まるで録音現場にリスナーが立ち会っているように感じさせてくれる憎いミキシングだと感じます。やってくれますね!オリジナルは持っているから要らないと思っている方、聴かないと損しますよ。
フォー・フレッシュメン&ファイヴ・トロンボーンズ
一人一人だとたいしたことはないけれど、コーラスならばナイス!!特にトロンボーンが何とも言えず、まるでもう一つの男性コーラスのようで、その掛け合いはアップテンポの曲はスリリングだし、バラードではマイルドでまさに絶妙です。
フォー・フレッシュメン&5トロンボーンズ
男声グループ・ヴォーカルの傑作と言えばこれだ。5本のトロンボーンに、ピアノ(クロード・ウイリアムソン)バーニー・ケッセル(ギター)ジョー・モンドラゴン(ベース)シェリー・マン(ドラム)の豪華メンバー。男声コーラスと複数のとトロンボーンのハーモニーがこれほど、美しかったのか。と、びっくりするはずだ。さすが、約50年前の録音だけあって、「アイ・リメンバー・ユー」の歌い方、ハーモニーなど現代の男声コーラスグループ、たとえばシンガース・アンリミテッドなどに比べると、ちょっとノスタルジックな感じもする。しかし、美しいハーモニーは、いつ聴いてもいいね。このアルバムのヒットで、5ギターズ、とか5サックシーズとかのアルバムも制作されたが、出来はこのアルバムがベスト。もちろん、フォー・フレッシュメンのベスト盤である。(松本敏之)