ある貴婦人の肖像 [DVD]
原作を読んで映画をみましたが正解でした。これから見ようと思う人には、まず、原作を読んでからのほうがいいと思います。女と男の違い、美しくてきどらず正直で魅力的な主人公の愛を見抜けない若さ(愚かさ)、そしてそれをも包み込む大きな男たちの愛などなど、愛にかんする男女間の視点の違いは普遍的なんだと思いましたし、イギリスとアメリカの気質の違いなど楽しめました。それにしても、ラルフの大きな愛には感動しました。言葉では想像できなかった当時の風俗(服装や建築物など)が映像となって、よりいっそう楽しめました。
ステップフォード・ワイフ [DVD]
つい最近のニコール・キッドマンの同名映画はややコメディ路線だったが、同じ原作をもとにしたこの1975年の作品は全く雰囲気が異なる。
個人的には、こちらの1975年版の方が傑作だと思う。ヒロインのキャサリン・ロスもニコール・キッドマンに劣らず魅力的だったし、正統派のサスペンス・ホラーとしては同時期の「ヘルハウス」と並ぶ傑作。 必要以上にグロテスクで、どんでん返しにこだわりすぎるような今のホラー映画と較べるとおとなしい抑えた演出だが、じわじわと核心に迫って行き、心理的にはこちらの作品の方が怖い。
ストーリーはあまり詳しく書けないが、ある田舎街に暮らす人々の話で、古くから街にいる家族の妻は皆が異常なほど夫に従順なのに対して、最近、引っ越してきた家族の妻は自己主張が強く、家庭に縛られるのを嫌っていたが、旅行から帰ってくると何故か従順な正確に変貌していて・・・。古くから街にいる家族の妻は訳あってみな従順なのに対して、最近、引っ越してきた家族の妻はみな自己主張があって家庭に縛られるのを嫌っているのがおかしい。(だからこそ旦那はここに引越したがるわけだが)
男性が自分に対して従順な妻になることを望むという内容は70年代当時のフェミニスト運動盛んな時期には大分、反感を買ったのではないかと思うが、そういう社会的背景抜きに見てもサスペンス・ホラーの傑作のひとつ。
特典映像のインタビューを見るとブライアン・フォーブス監督と脚本のウィリアム・ゴールドマンとの確執が相当あったようで、完成作品を見るとこれで良かったのだろうとは思うが、個人的にはもっとショッキングだと言われるゴールドマン脚本のラストも見てみたかった。当初はブライアン・デ・パルマが監督に予定されていたそうですが、まさにデ・パルマむきの題材で、デ・パルマ監督が演出すればもしかしたら大傑作になっていたかも知れない。
ステップフォード・ワイフ [DVD]
もっとシリアスなドラマかと思っていたのに、冒頭からニコール・キッドマンが怒りをこらえるシーン、表情が上手すぎて笑い転げてしまいました。後半のパーティのシーンも、妻たちのあるポーズがツボにはまって、やっぱり笑い転げました。
ロック・テイストなTシャツを着て奔放にふるまうベット・ミドラーがやたらと可愛らしい。またニコール・キッドマンはキャリア・ウーマン的ファッションも、ステップフォード式も、ひたすら美しく、同性ながら見惚れました。
オチは早い段階で見え見え、スリルや感動は得られません。「ネタ」としての笑いはイマイチかも。
しかしジェンダー論などすっとばして、きらびやかな衣装・セット・出演者の演技力が魅力。
オープニングのスタッフロールは、同名別監督作品の場面が、レトロで可愛いタイルみたいな画面に飾られていて、すごく可愛い。
個人的にはかなり好き、ですがホラー映画『ブレイン・デッド』も大笑いした私は、少々「B級好み」かもしれない。本作は「B級」ではないと思いますが、万人ウケはしない? ・・・ということで☆を1つ減らしました。
ステップフォード・ワイフ [DVD]
男女の理想の夫婦の在り方を、これだけふくらませて、
コミカル、かつサスペンス、そしてどんでん返しな結末を作っているのはすごいです!
何事も、過ぎたるは・・・ということかと、考えました。
劇中のステップフォードでは女の子が喜ぶような人形の世界のようなキッチュで可愛く、
平和な空気が流れていて、あるいみおとぎの世界です。
子供のころ人形で遊んだ人は、とっても楽しめるんじゃないでしょうか。
どんでん返しの内容は子供でも楽しめるものですが、
二コールが手がける番組や下な場面があるので、やっぱり大人だけで楽しみたいですね。
欲を言えば、ジャケットのお人形のようなにコールの姿をもっと見たかったな!
短髪のブルネットはキツイ印象が強すぎて、、やっぱりカーリーなブロンドがよく似合います!!