新選組永倉新八のひ孫がつくった本 (柏艪舎ネプチューンノンフィクションシリーズ)
資料中心の内容と軽いトークの内容との絶妙なミックスが面白い♪
ライターとTVディレクターのコンビだからこそ実現したミックスなのだろうか。
一歩間違えればチグハグなものになってしまうかも知れない内容だが、この本では大成功をおさめている。
そういう意味では、よくこんな危険なものに挑戦したものだ。
すごい!!(笑)
麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)
私にとって、五木寛之と阿佐田哲也は青春を思い起こさせる作家である。なかでもこの作品は忘れがたい。初めて読んだ後は、思わす冒頭へ戻って読み直す「チェーン・リーディング」にはまってしまった。単なるギャンブルではなく人間を描いた逸品です。
千思万考
●本書を読んだ気付を、読者レビューとします。
●人物像が最高ですね。誰も真似ができないでしょう。
職業が「マンガ家」とはいえ、これだけの人物像が書けるのは、『黒鉄ヒロシ』さん
以外にいないでしょう。
●各人物の言い放った「人生の句」の抽出も最適です。
人物像と完全に一致しています。
●人物の説明も、その人物を紹介するのに、もっとも相応しい説明文であると思います。
●ただ心配なのは次の点です。
歴史上の人物として、評価されている人が、当然、取り上げられて書かれていますが、
例えば、『織田信長』を例にとれば、『織田信長』という人物が、どのような人で、
どのようなことをして、歴史上に名を残しているかを、知っておく必要があります。
これを知らなければ、ピンとこないかも知れません。
(特に気にする必要はないですかね)
PARマンの情熱的な日々 漫画家人生途中下車編
藤子A先生の特徴は、文学性にあると思われます。
特に「少年時代」「まんが道」といった藤子不二雄を解消した後の作品はそう感じられます。
コンビ解消後、F先生とA先生の特徴が、よりはっきりしました。
そのA先生のエッセイです。
A先生は、文字によるエッセイを何作かお書きになられていますが、こちらはまんがによるものです。
何故トキワ荘に大勢の漫画家があつまってきたのか。
「最初に、安孫子にあったのが大きい」と寺田ヒロオ氏が語っておられたことを憶えています。
それがどういうことか。この作品をお読みになればわかってくると思います。
暖かで、愉快な人柄もですが、周りの人にいつも感謝しておられます。
好奇心に満ち、ユーモアで楽しませ、他人の好意を素直に喜びます。
A先生は生家がお寺であったとか。
ある意味、菩薩のよう。
自分のことをこんな風に語ることができればいいな、と思いました。
素晴らしいエッセイです。